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2005/08/05(金)
勘三郎ショック 弟子が覚せい剤所持で逮捕
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歌舞伎俳優、中村勘三郎(50)一門の歌舞伎俳優、中村銀之助=本名・亀山晃平=容疑者(32)が覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で警視庁三田署に逮捕されていたことが5日、分かった。事件を知った勘三郎は衝撃を受け、「破門せざるをえない」と厳しい処分を下す姿勢だ。
同署の調べによると、銀之助容疑者は4日午後11時ごろ、東京・豊島区の自宅アパートでプラスチック製の容器に約9グラムの覚せい剤を隠し持っていた疑い。調べに対し「自分で使おうと思っていた」と容疑を認めており、同署は入手経路を調べている。
同容疑者は、勘三郎一門(現14人在籍)の昭和48年生で、平成12年に東京・国立劇場第十五期歌舞伎俳優研修を修了し、同4月に同劇場「夏祭」の捕手でデビュー。翌年4月の東京・歌舞伎座「義経千本桜」で中村銀之助を名乗り、勘三郎(当時勘九郎)一門の若手として活躍してきた。
勘三郎はこの日、マスコミ各社にファクスで「非常に申し訳ない。弟子の指導のどこに問題があったか、あらためて深く考え、反省しております」と悲痛な心境を告白し、「破門せざるをえない」としながらも「本人の更正を第一に考え、一日も早い更正につながるよう見守っていきます」と綴った。
二男の歌舞伎俳優、中村七之助(22)が今年1月に公務執行妨害事件を起こして逮捕されたのに続く身内の不祥事。十八代目中村勘三郎を襲名した年だけに、ショックを隠し切れない様子だ。
興行元の松竹は銀之助容疑者について「今後の出演を取りやめることは当然として、事実関係を確認し厳粛な対応を行う」とコメント。同容疑者は今月11日に初日を迎える歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」に出演予定だった。歌舞伎俳優の覚せい剤逮捕について同座は「聞いたことはありません」と話した。
豊島区内にある銀之助容疑者の2階建て自宅アパートの住民は「誰が住んでいるか知りませんでした」。近所付き合いは全くなかったようだ。
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