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2005/08/04(木) 明徳 夏の甲子園史上初の出場決定後辞退
球児の夏が突然の不祥事で大きく揺れた。第87回全国高校野球選手権大会(甲子園)の開幕を2日後に控えた4日、高知代表の明徳義塾が部員の不祥事で出場を辞退、大会規定により高知大会準優勝の高知の代替出場が決まった。出場決定後の辞退は夏の甲子園史上初で、組み合わせ抽選から一夜明けた甲子園は大混乱。24年ぶり10度目の出場となる高知は、5日の開会式のリハーサル後に大阪入りし、大会は6日に開幕する。

 球児の熱闘を待っていた甲子園にとんでもない衝撃が走った。午前11時30分、大阪市西区の日本高野連で行われた最初の会見で明徳義塾の出場辞退を発表。その30分前には、49代表校の最後に宇部商が甲子園練習を終えていた。あとは5日の開会式のリハーサルを経て開幕を待つばかりの中で、優勝候補の夏が幕を閉じたのだ。

 「残念の一語に尽きる。選手たちには非常に気の毒だが、従来と同じ処分という枠組みの中で対処しなければいけないと思う」。会見で日本高野連・脇村会長は苦渋の表情を浮かべた。前日の組み合わせ抽選では01年の日本一・日大三との対戦が決定。その屈指の好カードが一夜で消え、戦後最多の8年連続出場という記録も消滅した。

 明徳義塾ナインは出場辞退を知らないまま、午前9時から西宮市内の津門中央球場で練習。日大三の左腕・大越らを想定してフリー打撃を行っていたが、30分ほどしたところで飯野副部長が練習を中止。「なぜ練習をやめるの?」と首をひねった選手たちが事実を知ったのは、宿舎に戻ってからだった。午前10時すぎ、大部屋に選手全員を集めて馬淵監督が説明すると「何で!」と叫び声が上がり、肩を震わせ泣き叫ぶ選手もいた。

 今回の不祥事は、3日までに県高野連などに送られてきた匿名の封書で発覚した。日本高野連では事実の確認を続けていたが、明徳義塾側がこの日の午前に「出場することは不適切」(吉田校長)と伝え、受理されたのは午後2時からの臨時運営委員会だった。学校によると、今年4月から7月初旬にかけて、1、2年生部員計11人が寮内で喫煙したほか、上級生が1年生部員に正座の強要や腕や胸を叩くなどの暴力行為をした。暴力行為に関しては保護者から抗議を受け該当選手と馬淵監督らが謝罪、了承が得られたとして高知大会に出場。6月には学内で刺傷事件も起こっていただけに、吉田校長は「大変遺憾」と話した。

 すぐ目の前にある甲子園で戦えなくなった赤瀬主将は「全員で甲子園を目指してきただけに残念です」と声を震わせ、チームは関西出身の選手も多いことから夕食後、宿舎で解散した。そんな明徳義塾の代わりに出場する高知は、開会式のリハーサルに参加せず大会へ臨む。何から何まで異例の事態。球児の夏は激震の中で幕を開ける。

 ≪馬淵監督は辞意≫日本高野連で会見に臨んだ明徳義塾・馬淵監督は、いつものだみ声を小さくして弁明した。不祥事の発生を高知大会の開幕(7月16日)前に知りながら、県高野連に報告せず部内で解決を図っていたが「生徒のことを考えた揚げ句やったことの結果。何とか丸く収めようとした。隠す気はなかった」と説明した。

 暴力行為については被害者の1年生部員の保護者が7月15日に学校を訪れて抗議。翌16日に被害者宅を訪れた馬淵監督らは「何とかこらえてください」と謝罪した。17日には1年生部員の保護者が転校を考えていたことから授業料の返還を申し出て、了承を得られたと判断。18日の初戦(2回戦)に出場した。また、喫煙については「生徒が自主申告してきたので、更生の見込みがあると思った」と話した。

 ただ、日本高野連では加盟校に事件や事故の報告を義務づけており、これを怠ったことが問題視された。「反省している。その時に報告しておれば、こんな問題にならなかった」と悔やんだが、指導者としての認識の甘さは致命的。90年の就任以来春夏合わせて18度甲子園に導いた名監督は、不祥事の責任を取って辞任する意向を表明した。


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