|
2005/08/29(月)
最下位決定、落天…去就問題の火元はフロント
|
|
|
ついにというべきか、とうとうというべきなのか−。29日の日本ハム戦で1−2と惜敗。楽天の今季最下位が、決定してしまった。
「投手陣は2点で踏ん張った。打撃陣にもう少し元気があれば…。ベンチとしては力は出し尽くせたけど、(選手)個人の技量で抑えられた」
試合後の田尾監督の言葉に力はなかった。8月中での最下位決定に、「(最下位は)いちいち気にしてない。1試合1試合を有意義にしていくだけ」と強調したが、自らの来季去就が白紙となっている状況で、この日の最下位決定は、さすがにこたえたはず。
晩夏に燃え始めたみちのくのストーブ。だが、今回の騒動には、球界周辺から同情の声が沸き上がっている。「あの戦力で勝てないのは最初からわかってたはずなのにね。それに今回の監督の去就騒動、火元はフロントだから気の毒だよ」(球界関係者)
8月に入って、急降下が始まったチームの状態に、田尾監督の来季去就を取りざたする声が浮上した。三木谷オーナーは、「監督の去就など総括はシーズンが終わってから」と明言した。
ところが、23日のオリックス戦で11連敗を喫した後、米田代表が、「田尾監督にやってもらうのが前提だけど、このまま負け続けるようなら策を考えなければいけない」。オーナーがクギをさしていたにもかかわらず、フロント首脳の発言が飛び出したから、一気にストーブに突入した。
「前提と前置きしても白紙と言っているようなもの。こんな時期に。あれじゃ現場の首脳陣もギクシャクするし、選手のモチベーションも下がる」(球界関係者)
この日、都内で行われた楽天本社の記者会見で三木谷オーナーは、「野球に関してはノーコメント。シーズンが終わるまでしゃべらない」と改めて口チャック。この姿勢こそ、「全員一丸」で守るべきことだと思うのだが−。
|
|
|
|