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2005/08/27(土)
<駒大苫小牧>野球部長、謹慎処分 夏の優勝取り消さず
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第87回全国高校野球選手権大会で連覇を果たした駒大苫小牧高校(北海道苫小牧市)で、野球部長(27)による部員への暴力行為が発覚した問題で、日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は27日午後、臨時の審議委員会を開き、野球部長について有期の謹慎処分、同校野球部に対し、警告処分相当とするよう、日本学生野球協会審査室に上申することを決めた。また、部員の関与が認められないことから、来春の選抜大会につながる秋の北海道大会への参加は問題ないと判断。10月の秋季国体(岡山)についても出場を認めた。続いて行われた選手権大会の臨時運営委員会では、大会規約などに基づき同校の優勝の取り扱いについて審議されたが、優勝取り消しには当たらないとした。 ◇10月の秋季国体も出場認める 審議委などに先立ち、篠原勝昌校長らが大阪市西区の同連盟を訪れ、調査報告書を提出。連盟では報告書に基づき約1時間、篠原校長と小玉章紀副校長、香田誉士史監督に事情聴取を行った。その際、部長に交付した優勝メダルなどが同校から返還された。 審議委員会では、部長の暴力行為に加え、連盟への報告遅れや外部からの告発による問題表面化などが議論され、部長の2度にわたる生徒への暴力行為が確認された。 運営委員会では、部長の暴力行為が大会試合規定に違反するかが議論されたが、具体的規定が設けられておらず、さらに選手にその責任を問うことは適当でないとの結論に達した。 日本高野連の脇村会長は「(明徳義塾に続き)不祥事が重なったことは残念。今後の再発防止に向け、全力を尽くしたい」と話し、同日付で各都道府県連盟会長に対し、「暴力のない高校野球を目指して」と題した通達を送ることを明らかにし、暴力行為の絶滅や不祥事後の迅速な対応などを求めた。
■西口が完全試合逃す 延長戦で快挙ならず
プロ野球西武の西口文也投手(32)は27日、インボイス西武ドームで行われた楽天18回戦で9回まで走者を1人も許さないピッチングをしながら、延長10回、先頭打者の沖原佳典内野手に右前打され、1994年5月18日の槙原寛己(巨人)以来11年ぶり、史上16人目の完全試合はならなかった。試合は延長10回、西武が1−0でサヨナラ勝ちし、西口投手は3年ぶりの完封勝利をマークするとともに、リーグトップに並ぶ16勝目を手にした。 同投手は2002年8月のロッテ戦で9回2死から中前安打され、無安打無得点試合を逃した。さらに今季も5月13日の巨人との交流戦で9回2死から本塁打され、再びノーヒットノーランを達成できなかった。
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