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2005/08/23(火) <中学生逮捕>「拳銃を奪おう」と警察官の背中刺す 宮城県
23日午後4時半ごろ、宮城県登米市米山町の宮城県警佐沼署米山駐在所で、角田信芳警部補(57)が、同県石巻市の市立中学校3年生の少年(14)に背中や頭などを数カ所刺された。角田警部補はその場で少年を殺人未遂と公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。角田警部補は重傷を負った。少年は「警察官を殺害して拳銃を奪おうと思った」などと供述しており、動機を詳しく調べる。
 調べでは、少年は刃物を隠し持って「駐在所の仕事を教えてほしい」と午後4時ごろに訪ねて来た。1人で勤務していた角田警部補が駐在所内の地図を示しながら説明していたところ、いきなり背中を刺してきたという。刃物は手作りとみられる。角田警部補は血まみれになりながら、その場で少年を取り押さえて、内線電話で佐沼署に連絡。応援に駆けつけた署員に少年を引き渡した。
 登米市は石巻市の北隣で、合併により今年4月に誕生した。同署は刃物を入手した経緯や駐在所までの足取りなども調べる。また、石巻市では今年5月に河北署の駐在所が留守中に荒らされ、保管庫にあった警棒や手錠が盗まれる事件が起きている。事件は未解決で、佐沼署などは関連を調べる。
 少年の通う中学校の教頭によると、少年は一人っ子で両親と祖母の4人暮らし。「普段はおとなしい。友達もいる」と話す。卓球部に所属し、練習に励んでいた。学校を時々、病欠することもあったが、不登校状態ではなく、成績は中くらいで進学希望だったという。学校は25日まで夏休み。少年は9月3日に予定されている運動会の準備で22日に登校したが、特に変わった様子はなかったという。事件後に両親と連絡をとったところ「本人が家を出たのを知らなかった」と驚いていたという。【棚部秀行、石川忠雄】
 ▽教育評論家の尾木直樹・法政大教授(臨床教育学)の話
 警察の仕事に興味があるという芝居をして、油断させたうえで拳銃を奪おうとしたとすると、頭の回転のいい、大人の心理を読める子どもの姿が浮かぶ。昔なら妄想にとどまっていたものが現実になっていく背景に、ネット社会などの社会的環境があるのは間違いないが、重要なのは、友だちの有無だ。この年ごろは親から自立していく時期だが、依存すべき仲間、友だちの有無が、決定的な意味を持つ。自分を受け止めてくれる話し相手がいなければ、ネットやドラマにひきずられる。
 ▽少年犯罪に詳しい影山任佐・東京工大教授(犯罪精神医学)の話
 顔を知られてしまう危険性や、人のいない駐在所を狙った用意周到さを考えれば、単なるガンマニアが拳銃を奪う目的で行ったものとは思えない。米国コロラド州・コロンバイン高校で起きた銃乱射事件を連想してしまうが、ある覚悟のもとに、拳銃を使って何かをしようとしていたことも考えられる。夏休み終盤という時期も気になる。どうしても学校に行きたくない事情があったのか、いじめや挫折体験の裏返しで夏休み明けの復しゅうの意思を固めていたのか、いずれにしても少年の「心の闇」を受け止めてくれる相手がいなかった可能性が高い。
  ◇  ◇
 少年が警察官を襲って拳銃を奪おうとした事件は過去にもある。98年2月2日未明、東京都江東区亀戸の路上で、公立中学3年の男子生徒(当時15歳)が男性巡査部長をバタフライナイフで襲撃し、強盗殺人未遂容疑などで逮捕された。調べに対して、生徒は「警察官を殺してでも銃が欲しかった」と供述、自宅からはエアガンやガスガンなども見つかった。生徒が通う学校では当時、ナイフの所持が流行していた。
 03年10月18日午後2時40分ごろには、千葉県市原市に住む私立高1年の男子生徒(当時15歳)が、市原署国分寺台交番に包丁2本とナイフ1本を持って押し入り、男性巡査部長を切りつけて銃を奪おうとした。巡査は1発発射し、弾は生徒の左太ももを貫通。生徒は強盗殺人未遂と公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。 
 少年は手作りとみられる刃物を隠し持って「駐在所の仕事を教えてほしい」と午後4時ごろに訪ねて来た。警部補が駐在所内の地図を指し示しながら説明していたところ、いきなり背中を刺してきたという。当時、警部補は1人で勤務中だった。


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