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2005/08/21(日)
派手な演出、歯切れは悪く=顔に日の丸、全員で気勢−田中知事ら新党会見・東京
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顔に日の丸、「日本を変える」−。郵政民営化法案に反対した国会議員らが長野県の田中康夫知事を代表に据え、21日、新党を旗揚げ。東京都内で開いた記者会見では、派手な演出を見せた半面、答えにくい質問には明言を避け、歯切れの悪さも目立った。 会見冒頭、司会の荒井広幸参院議員が「党名を発表します」と告げた。顔に日の丸のペイントをした若手スタッフがポスターパネルを手に、田中知事らの背後に。全員で「日本」と声を張り上げた。 田中知事は「今の日本には夢がない。国政や地方行政で努力してきた私たちが日本を変えていく」と訴え、結党の趣旨を説明した。 次いで、参加者5人が中央に集まり、いったん重ねた右手を振り上げながら「チーム日本」と再び大声で叫んだ。 質疑では、田中知事に対し「これまで連携していた民主党との関係は」、自民党亀井派だった小林興起前衆院議員には「当選したら自民党に戻るか」などと鋭い質問が飛んだ。しかし、自説をとうとうと述べるなど明確な答えはなかった。 会見終了後、田中知事は小林前議員とともに東京・池袋で街頭演説。同前議員の選挙区で、約400人の支持者に「民営化の先にどれだけ豊かさがあるのか疑問だ」とアピールした。 練馬区の主婦(55)は「地元を知らない刺客を送り込むなど自民党には疑問を持っており、新党に期待したい。田中知事の応援は力強い」と話した。
■「県のこと考えているのか」=田中知事を批判−鷲沢長野市長 田中康夫長野県知事を代表とする新党「日本」の旗揚げに関し、鷲沢正一長野市長は21日、時事通信の取材に対し「知事は今でさえ県内を留守にしがちだ。知事の仕事があるのに、本当に県のことを考えているのか」と知事の政治姿勢を批判した。
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