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2005/08/14(日)
KKコンビ消滅危機!桑田5失点降板、清原は左ひざ手術も
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KKコンビ消滅の危機だ。巨人・桑田真澄投手(37)が14日の阪神戦(東京ドーム)の一回に危険球退場。5失点降板で、今後の登板が微妙になった。左ひざ痛で前日13日に出場登録抹消された清原和博内野手(37)も手術の可能性が高く、その場合は今季絶望。今オフ、2人の去就が注目される。
帽子をとった桑田の額から、汗が引いた。一回に4点のリードを許し、なお一死一、二塁。投じた27球目のシュートが、矢野の頭部を襲う。「ゴンッ」。鈍い音とともに、虎党の怒号とG党の悲鳴が交錯した。危険球退場の宣告を受けた桑田は、精いっぱいの態度で自らの罪を償いながら、ベンチに消えた。
「ボールに見せる球が高くいってしまった。チームが連勝していたし、その波を切らないようにしたかったけど…」
先発ローテの一角を辛うじて担う桑田は、前回7日のヤクルト戦(神宮)では5回2失点で地位を保った。しかし、この日は3四死球を含む3安打5失点。精密機械のような制球で通算172勝をあげた背番号18の輝きは見る影もなかった。
「桑田の次回登板? あります」。堀内監督はさらなるチャンスを約束したが、それはいつの日になるのか。今季0勝5敗、防御率10.22。それでも一軍登板を続ける桑田に対し、球団内部には「どうしてまだ投げるのか」と疑問視する声がある。本人は目標の通算200勝にむけ「もうひと花咲かせたい」と漏らしているが、現在は通常の単年契約のため、現役続行にこだわれば退団の可能性も十分ある。
前日13日、その桑田と東京ドーム内の通路ですれ違ったもう1人の「K」清原もがけっ縁だ。治療法について、16日に球団側と最終協議を行うことが決定。首脳陣は完治するまで起用しない方針で、内視鏡手術に踏み切る公算が高く、その場合の今季復帰は絶望的だ。この日、清武球団代表も、残り試合での復帰について「本人はそう思っているだろう。でも、今は若い力を試している。戦力的にも、視聴率でも」とチームの若返りを優先させる考えを強調した。4年契約最終年の清原の背中にも、秋風が吹きはじめている。
「次? 常に次ですよ。終わったことは、戻ってこないから」。この状況にも淡々と話す桑田はそういって球場を後にしたが、清原ともども今オフ去就が注目されるのは避けられない。PL学園時代から球界をリードしてきたKKコンビがプロ20年目、野球人生の岐路に立たされた。
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