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2005/08/01(月)
自殺 自民党の永岡洋治衆院議員、東京の自宅で首つり
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自民党の永岡洋治衆院議員(54)=茨城7区=が1日午前9時50分ごろ、東京都世田谷区上祖師谷2の自宅で、ネクタイで首をつってぐったりしているのを起床した妻(51)が発見し、娘が119番通報した。永岡議員は三鷹市内の病院に運ばれたが、午後0時15分ごろ死亡した。郵政民営化法案への対応で悩んでいたとの関係者の証言もあり、警視庁成城署は自殺とみて調べている。自宅からは遺書などは見つかっていない。永岡議員は7月31日、地元から自宅に戻ったという。議員事務所は「昨日は地元を回っていたが、事情が分からない」と話している。 永岡氏は東大法学部卒業後の75年、農林水産省に入省。03年の衆院補選で初当選を果たし、現在2期目。自民党亀井派で、7月5日に行われた焦点の郵政民営化関連法案の衆院本会議採決では直前まで反対の意向を示していたが、賛成票を投じた。反対派の多い同派内の一部から賛成議員に批判が出ていたといい、関係者によると、永岡氏は党議拘束されているために賛成票を投じたと説明したが、自身の対応に悩んでいたという。 永岡氏は4月27日付の自身のホームページで「私は現在の(郵政)政府案に反対の立場である。完全民営化について工夫を凝らせば歩み寄る余地はある」と書いている。 国会内の衆院第1議員会館7階にある永岡議員の事務所では、政策秘書が「家族から何も聞かされていない」と困惑気味に語った。この秘書によると、永岡氏は先月29日夜、会館を出る時に「じゃあ、また」と言って別れた。週末は茨城県の地元に帰り、この日上京する予定だったという。
◇小泉首相「残念です」
小泉純一郎首相は1日昼、自民党の永岡洋治衆院議員が自殺したことについて「びっくりしていますけども、残念ですね。どういう理由か分かりませんけども、残念です」と語った。首相官邸で記者団の質問に答えた。
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