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2005/07/08(金)
【中国】DL誕生でも香港旅行ブームはまだ?消費者意識調査
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中国の消費者の香港やマカオ、その他の海外旅行に対する実績や客観的な予定を聞いたところ、総じて意見としては低調な面が多々見られた。香港ディズニーランドがオープン間近とされる中で、中国の消費者の間における香港旅行ブームに火がつくまでは至っていない。海外旅行全般に対して、中国の消費者が若干消極的になっている傾向があるようだ。
これは、「サーチナマーケティング」を運営し、中国に特化したビジネスリサーチを展開する株式会社サーチナが、上海新秦信息諮詢有限公司(上海サーチナ)などを通じて、自社で保有管理する消費者モニターを利用したインターネット調査を実施、消費者の景気意識を探った。2005年版としては、1−3月調査として、3月に行った調査に続く2回目。
今回の調査は、2005年6月9日から20日まで、上海サーチナが運営する「新秦調査」オンラインモニターをメールDMによって調査アンケート票URLに誘導して行われたもの。北京市、上海市、広東(カントン)省、遼寧(りょうねい)省、四川(しせん)省を中心に、中国全土の一般消費者、男女2000人から有効回答を得た。
過去半年間、香港・マカオへの日帰り及び宿泊旅行に行ったかどうかを聞いたところ、日帰り旅行では、「行かなかった」との回答が前回よりも1.20ポイント多くなり、宿泊旅行でも1.55ポイント多くなった。香港・マカオへの個人旅行が解禁されたが、それが一段落し、実績としても、落ち着いた形。
今後半年間、香港・マカオへの日帰り及び宿泊旅行に行くかどうか、客観的な予定を聞いたところ、日帰り旅行について、「間違いなく行く」との回答が、前回と比べて2.75ポイント減っている。また、宿泊旅行についても、「間違いなく行く」は前回と比べて若干ながら減っており、「行く可能性が高い」との回答でも前回を下回った。
香港ディズニーランドがオープン間近という報道が目立つようになったが、中国の消費者の間では、これが香港旅行の動機としてはまだまだ認識されていない傾向が読み取れる。
また、過去半年間、その他の海外への旅行経験と、今後半年間の客観的な予定を聞いたところ、過去半年間の実績では、「行かなかった」との回答が前回と比べて1.80ポイント高くなった。また、今後半年間の予定では、「間違いなく行く」「行く可能性が高い」がそれぞれ前回と比べて低い水準にとどまっている。
写真は、澳門(マカオ)で2005年6月に開催された「旅行市場年会及びマカオ旅行フォーラム」のもよう。個人による海外旅行の解禁が進む中国からの観光客は、マカオにとっても、香港の場合と同じように、ドル箱となっている。
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