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2005/07/04(月) 若、8億円遺産放棄 貴へ無言の反論 すでに手続き済み
故・二子山親方(元大関・初代貴ノ花)の長男・花田勝さん(34)=元横綱・3代目若乃花=が、父の遺産の相続をすべて放棄した。勝さんの代理人の弘中惇一郎弁護士が4日、東京の司法記者クラブにファクスで文書を送り、明らかにしたもので、すでに相続放棄の法的手続きを済ませている。これで東京・中野区の旧二子山部屋(現貴乃花部屋)などの遺産相続人は、二男の貴乃花親方(32)=元横綱=だけとなった。これによって、勝さん側は兄弟の確執について「解決していること」との見方を示している。

 勝さんは決断した。「二子山」などの年寄名跡、土地建物、銀行預金など、父親が残した遺産の相続をすべて放棄する手続きをとり、弘中惇一郎弁護士ら2人の顧問弁護士を通じて発表。連日、メディアに露出して兄批判を展開している貴乃花親方へ、行動を通じてボールを投げ返した。

 相続放棄は、日本相撲協会を退職し「相撲とは違う道で生きていく」と決意した2000年暮れの時点ですでに心に決めていた。「相撲で培った親父(おやじ)の財産を、辞めたオレがあてにしてはいけないでしょう」と常々話していた。相撲の世界にいたことを生かしたスポーツキャスター、タレント業だけでなく、ビジネスの世界に身を投じたのは、そのためだった。今年はじめに父親の病状が悪化し、遺産問題を現実的に考えねばならなくなった時、自分から「すべて光司(貴乃花親方)に譲ることにしたい」と申し出て、了承を得ている。

 弘中弁護士には6月下旬に相談し、「財産目当ての印象を読者に与えた」として「週刊ポスト」を提訴したのと同じ日の6月29日、東京家庭裁判所に「相続放棄申述書」を提出。正式に受理されて、効力が発生するのは本人の意思確認などを経て約1か月後になる。弘中弁護士は「遺産の主要なものは相撲に関するもの。相撲に関係ないものと区分けする発想は取りませんでした。(貴乃花親方側と)争点がなくなった。これで(騒動は)収束に向かうでしょう」と話した。

 冗舌な貴乃花親方と反対に、沈黙し続ける勝さんはそれでも「プライベートなことなので」と口を開かなかった。泥仕合を避けるために、黙るという選択肢を選んだ。

 親しい人には無言を通す心境を「堅忍不抜ですよ」と打ち明けている。横綱昇進の時の口上で、耐え忍んで我慢強く、心を動かさないという意味。周囲から何を言われようと、父親の遺志はきちんと貫こうという信念は揺らいでいない。

 相続放棄は貴乃花親方への反論だけでなく「相撲の世界で頑張って欲しい」というメッセージでもある。自身の経営する飲食店は順調に軌道に乗り、大阪、名古屋、東京・渋谷に続いて新宿にも開店する。韓国などの海外に進出させることを計画中。貴乃花親方が父の相撲道を受け継ぐなら、勝さんは父の教えを胸に、自らの力で道を切り開いていく。

 ◆二子山親方の主な遺産
 ▽貴乃花部屋(旧二子山部屋、東京・中野区)の土地建物
 ▽軽井沢の別荘
 ▽九州場所宿舎
 ▽日本相撲協会からの功労金・退職金
 ▽銀行預金、現金
 ▽年寄名跡「二子山」「山響」(ただし相撲協会員の保有資格者以外には資産価値はない)
 ※遺産総額は推定で7〜8億円

◆唯一の相続人貴親方困惑「コメントできない」

 勝さんの相続放棄が発表された4日、名古屋市西区の貴乃花部屋には100人を超える報道陣が詰めかけた。貴乃花親方は、外出先で「あまりにも唐突で、未確認情報が多すぎる。今の段階でコメントすることができません」。午後9時25分に部屋に戻ってからも関係者を通じ「書面を見ていないので」と即答は避けながらも「明日(5日)のけいこ後、(相撲記者限定で)改めて対応します」とした。

 この日朝は、2日ぶりにけいこを指導。故・二子山親方の三十五日法要から一夜明け「これで名古屋場所に集中できます」と話していたが、兄の突然の相続放棄に戸惑いを隠せなかった。


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