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2005/07/25(月)
柴田亜衣、日本新で銀…世界水泳400自
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亜衣、銀スタート!! 11回目を迎えた世界水泳選手権の競泳が開幕。アテネ五輪女子800メートル自由形で金メダルの柴田亜衣(チームアリーナ)が400メートル自由形決勝で日本新記録の4分06秒74を出し銀メダルを獲得した。また、チーム主将の北島康介(日本コカ・コーラ)は100メートル平泳ぎ準決勝で全体の2番手となる59秒78で決勝進出。男子400メートル自由形決勝の松田丈志(中京大)は7位だった。
まずは銀。いまや世界最強ともいえる日本競泳陣の最初のメダルゲッターは、アテネ五輪で女子800メートル自由形の金メダリスト、柴田だった。
「チームに弾みをつけたい」と、あえてこの400メートルから全力投球。昨年のアテネ五輪では8個のメダルを獲得した日本競泳陣にとってこの世界水泳では、『最低でも6』という目標がある。それだけに、柴田のメダル奪取は、日本として絶対に落とせない種目だった。
3コースの柴田はリズムもテンポも上々の滑り出し。200メートル通過地点では、1秒15秒遅れの2位につけた。終始、1位のマナドゥ(フランス)を懸命に追いかける展開。ラスト50メートルでまくりにかかったが結局、2位だった。しかし、「夢だった」という日本新記録を初めて達成。そして、「予選で泳ぎがガチガチだったので、タイムが不安だった。2番だけど、日本記録も出たし素直にうれしい。ずっと日本記録が目標だったので、とても自信になりました」。
昨年のアテネ五輪では「もし惨敗に終わったら水泳を引退しようと思っていた」という遅咲き23歳。ところが、金メダル獲得後には一躍、時の人になり、昨年末にはNHK紅白歌合戦の審査委員を要請されるほどのビッグネームとなった。が、「練習があるので」と辞退して、今大会のために準備してきたのだ。4月から社会人になり、初任給では父・條二さんにはネクタイ、母・順子さんにはネックレスを合宿先のグァムで購入してプレゼントするほどの孝行娘だ。
鹿屋体育大学卒業後はプロへの誘いもあった。しかし、同い年の北島とは違い、あえて「アマチュア」の道を選んだ。その理由は20代で「幸せな結婚をしたいから」。今でも練習は、通いなれた大学で同じメニューを行っている。
柴田のモットーは「慌てず。焦らず。あきらめず」。アテネで金をとった得意の800メートルでは「一番上の表彰台にあがりたい」。今回は大きな自信を得た価値ある銀メダルとなった。
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