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2005/06/05(日)
TUBEファン8000人とハワイで成人式 祝デビュー20周年 世界が見えた
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今年デビュー20周年を迎えた4人組バンド「TUBE」が、ホノルル中心部にある米軍所有の公園「フォート・デ・ルッシー」で約5年ぶりのハワイライブを行った。2000年に6月1日が「TUBEの日」に制定されて以降、毎年ハワイでイベントを行ってきたが、本格的なライブは久々。日本から来たファンを含む約8000人の大観衆とともに20回目の誕生日を祝った。
真っ赤な夕日が大海原を染める。満天の星空が頭上に迫る。TUBEの“成人式”は、雄大な海が背景に見渡せるように幕を取り払った特設ステージで行われた。絵に描いたような美しい景色の中、ボーカルの前田亘輝(40)は「みなさんのその笑顔がある限り音楽を続けます!」と宣言した。
午後6時から約3時間、総工費約5億円の豪華ステージ。「あー夏休み」「サマー・ドリーム」など全23曲ヒット曲のオンパレード。日本からの約3000人と、予想を上回る現地の観客約5000人の合計約8000人が総立ちで「夏男」たちのサウンドに酔いしれた。最後は1986年にブレークするきっかけとなった「シーズン・イン・ザ・サン」を熱唱。約80本のパームツリーに巻き付けた約4万8000個の青色発光ダイオードや、豪快な約1万発の花火もステージを華やかに彩った。
会場の「フォート・デ・ルッシー」は米軍が余暇用に所有する公園。日本人がライブを行うのは初めてのこと。軍用施設にも隣接するだけに交渉は困難を極めたが、「ホノルルのホテルからみんなが歩いてこられる場所でやりたい」というメンバーの思いが通じた。警備にも米軍関係者が立ち会ったり、恒例の噴水が禁じられたりと普段とは勝手が違う苦労もあった。
TUBEにとってハワイは1993年からレコーディングなどで毎年訪れている「第2の故郷」。00年にはデビュー記念日の6月1日がハワイ州知事から「TUBEの日」に認定され、ハワイ最大のアロハスタジアムで日本人初コンサートも成功させた。
その後も「TUBEの日」には毎年訪れ、特別養護学校に寄付したりイベントなどを開催。現地でもベストアルバムや英語版の限定シングルを発売するなど名前は着実に浸透してきている。
「海外のミュージシャンもワールドツアーの最後をハワイでやることが多い。おれたちもアジアでツアーをやって最後にハワイっていうのをしてみたい」と前田。この夏は日本でもビーチサイドツアー、スタジアムツアーなど大仕事が控えているが、25、30周年に向けてTUBEの夢はふくらむ。
◆友好関係の象徴
ステージでは今年の「TUBEの日」の認定式が行われ、ハワイ州のデューク・アイオナ副知事がステージに立ち、前田に認定証を贈呈。「ハワイと日本はいい関係にあるが、TUBEはその象徴的な存在。感謝の言葉も思いつかないくらいTUBEの活動をうれしく思っている」とコメント。またTUBEが寄付に参加している特別教育学校「イースター・シールズ・ハワイ」の関係者もステージに駆けつけた。
◆地元マスコミも
メンバーは5月25日にハワイ入り。リハーサルや現地メディアの取材を受けた。この日のコンサートは地元でも注目度が高く、約30社のマスコミが駆けつけた。またステージには日本デビューを予定しているウクレレ歌手タイマネ(16)や10人の子供フラダンサーも応援に駆けつけ、ハワイらしい演出のステージで共演した。
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