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2005/06/22(水) 板橋両親殺害 逮捕の長男 父親との確執が背景か
東京都板橋区の社員寮で管理人夫妻が殺害されガス爆発が起きた事件で、警視庁捜査1課と高島平署は22日、長男で都立高校1年の少年(15)を殺人容疑で逮捕し、同署に捜査本部を設置した。父親を先に殺害していることから、捜査本部は、父親との確執が背景にあるとみて詳しい動機を追及している。
 調べでは、少年は20日正午過ぎ、板橋区の建設会社社員寮の管理人室で、父親(44)の頭を鉄アレイで殴り首などを包丁で刺して殺害。さらに、母親(42)の胸など約40カ所を刺して殺害した疑い。証拠隠滅を図るため、ガスを放出させ、タイマー付きの電熱器で爆発させたとみられる。
 父親は布団の上に倒れていたことから、仮眠をとっているところを襲ったらしい。直後に母親に見つかり、刺殺したとみられる。
 少年は「父親が自分をバカにしたので殺してやろうと思った。母親はいつも仕事が忙しく可哀そうで、『死にたい』と話していたので一緒に殺した。反省している」などと供述しているという。
 少年は高校に進学した4月ごろ、「両親が冷たくなった」「殺そうと思う」などと周囲に話していた。
 捜査本部は、電熱器にタイマーをセットするなど用意周到なことから、計画的に事件を起こした可能性があるとみている。現場に少年のものとみられる血の付いたTシャツとジーパンが残され、外部から侵入した形跡もないことから、同居していた少年の行方を追っていた。

 ◇パソコンやゲームに没頭し、殺りくシーンに異常な関心…

 「両親が冷たくなった。殺そうと思った」。東京都板橋区で管理人夫妻が殺害された事件で、逮捕された少年(15)は、周囲に殺意を漏らしていた。中学時代に空き家に忍び込んだことがばれて以来、深まった両親への恨み。パソコンやゲームに没頭し、殺りくシーンに異常な関心を示していた少年は、事件から3日目、逃亡先の約150キロも離れた温泉旅館で発見された。従業員には「礼儀正しい普通の子」に見えたという。

 ■「親を殺したい」

 少年は「父親がバカにしたので殺してやろうと思った」などと供述した。父親は重さ約8キロの鉄アレイで殴られ頭がい骨が陥没、母親は胸などに約40カ所の傷を負っていた。捜査本部は根深い恨みがあったとみている。
 少年は高校に入学して約2週間後、周囲に「昨年の12月の出来事以来、両親が冷たくなり、厳しくなった」と話していた。さらに「両親を殺そうと思う」とも。
 昨年12月、少年は友人2人と一緒に近くの空き家に3回にわたり忍び込む“事件”を起こしていた。通っていた中学校の校長によると、少年は放課後に空き家で菓子を食べたり、ジュースを飲んだりしていたという。発覚後、教諭が少年と父親を呼び出して注意した。その際、少年は「寒いから入ろうと友達から誘われた」と話し、反省していた様子だったという。
 同級生の一人は「少年は中学3年の2〜3学期に、『親がむかつく。殺したい』と言っていた」と証言。同級生は冗談だと思い、それ以上の会話にはならなかった。高校校長は「入学以前から親子の確執があったと推察される」と語った。

 ■パソコンで死体

 高校では友人は少なかった。校長は「休み時間になってもイヤホンで音楽を聴いて、自分の世界に入っていた」と話した。携帯電話の番号を知っているクラスメートもいなかったという。
 少年は03年4月、両親の転勤に伴い埼玉県戸田市から板橋区内の公立中学校に転入した。当時の同級生は「最初は人見知りと思ったけど、悪ふざけが好きだった」と思い出す。シャープペンシルのしんを付けた消しゴムを、コンセントにくっつけて火花を出して先生に怒られたこともあった。
 ゲームやパソコンが好きだったという。中学の同級生は「格闘ゲームが好きで、よく一緒に遊んだ。本当に彼が殺したの?」と絶句した。高校入試の際の書類には「将来はコンピューターを使った仕事をしたい」という記録が残っていた。
 一方で中学時代、インターネットで人が殺されるような映像をよく見ていたことを思い出す同級生も多い。「グロかった(グロテスクだった)」と友人に報告。ネットで死体を検索したりもしていた。休み時間には殺りく場面に批判もあった漫画「バトル・ロワイアル」をよく読んでいたという。

 ■礼儀正しい子

 少年が証拠隠滅のために爆発させた管理人室。しかし、現場には少年が殺害後に着替えたとみられる血の付いたTシャツとジーパンが残っていた。凶器の包丁のうち1本は血の付いたまま台所にしまわれ、ドアや窓が施錠されていたことも少年の容疑を強めた。捜査1課は20日夜から、少年の行方を追った。
 少年は電車でJR池袋、上野駅を経由し、20日夜は長野県軽井沢町のホテルに宿泊。21日朝、バスで群馬県草津町に向かい、温泉旅館にチェックインした。黒のTシャツにジーパン姿で、偽名で16歳と名乗り「アルバイトでお金をためて旅行をしている」と話した。3階奥の和室に宿泊し、何度か外出したという。
 午後10時ごろ、テレビニュースで事件を知った従業員らが、念のため宿帳の住所を見ると現場の住所とほぼ一致。経営者が近くの交番に届けた。警視庁の捜査員は22日午前2時半ごろ、旅館に到着。部屋の明かりは一日中ついていたという。
 午前7時半、広間での朝食のために浴衣姿で部屋を出たところを捜査員が保護。「警察だけど、何で来たのか分かるよな」と聞くと、「はい」とうなずいた。リュックサックには、凶器に使われたとみられる刃こぼれしたもう1本の包丁や、携帯ゲーム、ゲームソフト、菓子などが入っていた。所持金は約3万円。調べに「以前テレビで見た草津の温泉に入りたかった」と供述している。
 従業員は「礼儀正しい普通の子に見えたので泊めた。驚いている」と困惑した表情で話した。


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