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2005/06/13(月)
松井に悪夢のバースデー、連続出場ピンチ
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31歳の誕生日となったこの日、敵地ブッシュ・スタジアムで行われたセントルイス・カージナルス戦に4番ライトで出場し、7回には勝ち越しタイムリーを放ったニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜外野手。しかし、その裏の守備で芝生に足を滑らせ、右足首をひねって途中退場を余儀なくされた。翌13日は試合の予定がないヤンキースだが、松井は本拠地ヤンキー・スタジアムで検査を受けることになっており、日本時代から続けてきた連続試合出場が途切れる可能性も出てきている。
読売ジャイアンツのルーキーだった1993年の途中から、日本での最後のシーズンとなった2002年の最終戦まで1250試合続けて出場し、ヤンキース入団後もこの日で387試合連続出場となった「鉄人」松井を突然のアクシデントが襲ったのは、7回裏のこと。2死一、二塁からジム・エドモンズ中堅手が放ったライト右へのヒットを処理しようと回り込んだ松井は、芝生に足を滑らせ転倒。何とか打球を押さえて返球はしたものの、その後はうずくまったまま動けず、慌ててベンチを飛び出したジョー・トーレ監督とトレーナーに肩を借りて、ベンチへと引き上げた。
松井の勝ち越しタイムリーも実らず、カージナルスに逆転負けを喫したヤンキースだったが、試合後も日本の報道陣の関心は、痛めた足首に集中した。「ノーバウンドで捕ろうかと突っ込んだんだけど、無理だと思ったのでワンバウンドで捕りにいった。思ったより打球が死んでいて、打球も僕も急ブレーキをかけて、倒れ込んだときにやっちゃった」と振り返った松井は、患部の状態について「ちょっと足首をひねった感じ。今はやったばかりだから若干痛い。(試合のない)明日治療して様子を見て、あさってプレーできる状態ならプレーする」と説明。「普通に歩けるし、痛みと腫れが引けばプレーできると思う」と楽観的な見方を示す一方で「内側にひねって外側が腫れている。足首は左はやった(痛めた)ことがあるけど、ひどくやったのは初めて。右は初めてだから微妙」などと不安も覗かせている。
この試合も含め、6月の月間打率は.316とようやく調子が上向いてきた感のある松井は、この日のタイムリーについても「甘いボール。いい当たりだった。今日の打席内容は最初から良かった」と語ったが、その直後に負傷交代すると、チームも逆転負けで5カード連続の負け越し。「あまりいい誕生日にはならなかった。負けたし、けがもして…」としながらも「これで悪いものがすべて出切ってくれたらいいけど。あさってから、いい31歳のスタートが切れるように頑張りたい」と、努めて前向きに話していた。なお、松井は13日にヤンキー・スタジアムのトレーナー室で検査を受けることになっており、そこで今後の見通しが明らかになる。
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