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2005/06/10(金)
爆発物 教室に投げ込む、53人けが 高3男子逮捕 山口
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10日午前10時ごろ、山口県光市光井の県立光高校(弘中幸雄校長、生徒数610人)で、数学の授業をしていた3年生の教室内に、別のクラスの3年生の男子生徒(18)がガラス瓶に入った爆発物に火をつけて投げ込んだ。光地区消防本部によると、生徒53人が市内2カ所の病院に運ばれた。うち生徒1人が飛び散った破片で足や腹部を切って重傷。52人はやけどや目に煙が入るなどの軽傷を負った。通報で駆けつけた県警光署員が生徒を傷害容疑で現行犯逮捕した。 調べによると、爆発物は手のひら大のガラス瓶に火薬が詰められていた。同校2階にある3年1組教室に投げ込まれ、当時、教室内には40人弱の生徒がいた。瓶に入れたことで爆発の威力が強まり、瓶の破片が飛び散ったため、けが人が多くなったとみられる。瓶を投げ込んだ男子生徒にけがはなかった。 爆発物を投げ込んだ生徒は教師たちが別室に連れて行き、光署員に引き渡した。調べに素直に応じ「爆発物は自分で作った」と話している。県警は今後、爆発物の鑑定を進める。 病院に搬送された生徒には1組にいて負傷した生徒のほか、けがをした生徒を見て気持ちが悪くなった生徒も含まれている。学校側は事件後、生徒に状況を説明し、順次下校させた。 光高校は同市東部の住宅地にあり、普通科生徒の約80%が4年制大学に進学するなど山口県東部では進学校として知られ、93、94年夏には連続で甲子園に出場するなど運動部の活躍でも知られる。 ◇ 学校は午前11時ごろから、体育館に全生徒を集めて事情を説明。午後の授業を取りやめ、1、2年生から順次下校させた。正午すぎからの記者会見では、出張先から急きょ戻った弘中幸雄校長が沈痛な表情で報道陣に状況を話した。「なぜこんなことになったのか分からない」。校長はそう声を振り絞った。午後からは保護者への説明会を行う予定。
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