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2005/06/01(水) 佐世保同級生殺害 丸1年「一緒に中学生になりたかった」
長崎県佐世保市の同級生殺害事件が1日、1年を迎えた。当時小学校6年だった子供たちは今春、中学校に進んだ。現在は環境も変わり、勉強や部活動に忙しい。だが、残酷な事件で受けた衝撃は今も心から消せないでいる。事件が起きた大久保小は、1学年1クラスの小さな学校。被害女児も加害女児もクラスメートだった。同級生たちはさまざまな思いを胸に、どうしても忘れられない「あの日」を迎えた。
 被害女児の誕生日の4月20日、同級生たちは小遣いを出し合って花束を買った。供えた場所は、事件現場となった学習ルームを造り替えた「いこいのひろば」だった。約20人が集まった。「みっちゃん(被害女児の愛称)へHappy Birthday」と記したバースデーカードには、女の子が笑顔で並ぶイラストを添えた。
 「できれば全員一緒に中学生になりたかった」。男子生徒の1人は無念さを隠さない。しかし、事件には複雑な思いがある。「だんだん、意識しなくなっている。他のみんなにも、思い出したくないとか、話したくない気持ちもあるかもしれない」
 被害女児を「忘れられない」と話す女子生徒は「6月1日は特別な日」という。母校の運動会に飛び入りで参加した先月22日夜。家に帰ると気持ちが高ぶり、「神さまはいるんだろうか」と涙が流れた。
 昨年7月にあった女児の「お別れ会」で流れた曲「千の風になって」(新井満訳詞・作曲)が耳から離れない。
 「私のお墓の前で泣かないでください/そこに私はいません/眠ってなんかいません/千の風に/千の風になって/あの大きな空を吹きわたっています」
 ふと、永遠に中学生になれなかった友人のことを考える。「中学に行って、友達ができたよ」。出すあてのない手紙を書いたりもした。
 同級生たちは1日夕、母校に集まって、被害女児が好きだったヒマワリの種をつけた風船を空に飛ばす。3週間ほど前から、みんなで話し合って決めた。女子生徒の1人は振り返る。「2人とも同じクラスで近くにいた。事件から一生懸命『どうして』って考えたり、悩んだり。でも、前に進もうって頑張ったりした。だから今の気持ちは言葉にできない」
 ◇児童ら黙とう 学校で全校集会
 現場となった市立大久保小(秋山団一校長、児童数181人)では、被害女児をしのぶ「心を見つめる集会」があった。会場の体育館には、事件後に児童らが自作した「大切な友達」の曲が流れ、関係者は命の尊さに思いを重ねた。
 午前9時40分、児童らのハンドベルによるこの曲の演奏で始まった。1分間の黙とう後、秋山校長は「命が失われることは多くの人々の悲しみです。(被害女児の)思いを抱き、今日から確かな一歩を歩み出しましょう」と語りかけた。


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