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2005/05/06(金)
<セ・パ交流戦>各球場ではプロ野球ファンが熱い声援
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「楽天のおかげで仙台で巨人戦が楽しめた」「セもパも野球全体が盛り上がってほしい」――。6日始まったプロ野球セ、パ両リーグの交流戦。史上初の試合に、フルキャストスタジアム宮城(仙台市)では今季最多の入場客を記録。天候には恵まれなかったが、各地の球場では大勢のプロ野球ファンが熱い声援を送った。 フルキャストスタジアムでは、新規参入した楽天イーグルスと70年の歴史を持つ巨人が対決。現在、リーグの最下位チーム同士ながら、入場券の売れ行きは楽天のホーム開幕となった4月1日以上で立ち見客も出た。 東北地方で巨人戦が開催されるのは90年の岩手県営球場で大洋ホエールズ(現横浜ベイスターズ)と対戦して以来。 山形県天童市の地方公務員、二宮啓さん(35)は元巨人ファンで楽天への“乗り換え組”。「複雑な気分だったけど、セ、パ両リーグの力の差を感じさせない、とてもいい試合が見られた」と満足そうだった。 札幌市から応援に駆けつけた「東京読売巨人軍応援団」札幌会の小川栄治会長(58)は「絶対負けられない試合に、巨人の意地を見せてくれた」と応援旗を握りしめた。 札幌ドーム(札幌市豊平区)では北海道日本ハム対阪神。始球式で、阪神出身の新庄剛志選手が7月公開の映画「スター・ウォーズ・エピソード3」の悪役に仮装して登場し、スタンドを沸かせた。 5日午後3時から待ち続け、球場に一番乗りした阪神ファンの同市白石区の主婦、大沢恵子さん(49)は「阪神戦が毎年確実に見られて、うれしい」。日ハムファンの同市南区の会社員、工藤圭介さん(24)は「以前は巨人ファンだったので、セリーグにもなじみがある。セ・パ合わせてプロ野球全体が盛り上がればいい」と話した。 唯一、雨のため試合延期となったのが神宮球場(東京都新宿区)のヤクルト―ソフトバンク戦。多くのファンが詰めかけたが、試合開始35分前に「中止」のアナウンスが流れると、球場内は大きなため息に包まれた。 茨城県牛久市の会社員、中村篤史さん(36)は妻(34)と長男(11)の一家3人でヤクルトの応援にきたが、「天気だけが心配」という不安が的中。千葉市から来たソフトバンクファンの奥一行さん(18)も「城島(健司・ソフトバンク)と古田(敦也・ヤクルト)の捕手対決を楽しみにしていたから残念」と、がっかりした様子だった。
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