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2005/05/15(日)
宮里藍が今季ツアー初優勝、賞金ランクもトップ
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ゴルフ・ヴァーナルレディース最終日(15日・福岡センチュリーGC=6584ヤード、パー72)――首位スタートの宮里藍が1イーグル、3バーディー、3ボギーでスコアを二つ伸ばし、通算13アンダー、203の大会レコードで今季初優勝、賞金2160万円を獲得した。
宮里はツアー通算6勝目、アマチュア時代を含めると7勝目。今季の通算獲得賞金を約3199万円とし、ランク1位に立った。
8打差の2位に福嶋晃子。2週連続優勝を狙った不動裕理は通算イーブンの7位タイ。横峯さくらは通算9オーバーの38位タイに終わった。
◆集中力高め、ぶっちぎりの独走◆
やはり宮里藍も人の子だ。2月の国別対抗戦、ワールドカップ制覇で幸先よく幕を開けた今季。「帰国すると、勝って当たり前の雰囲気に、見えない重圧を感じていたのかも」。勝てない日々にやっと終止符を打ち、お待たせの“藍スマイル”をはじけさせた。
前半を3連続バーディーで締めると、後半は連続ボギーのスタートと波があった最終日。この日イーブンで迎えた16番ロングが真骨頂だった。残り205ヤードの第2打。5番ウッドを握ると「すごくいいイメージが沸いてきた」。ピン手前2メートルにツーオンして、底力を示すイーグル。3日間伸ばし続けたスコアは、大会レコードを塗り替えた。
今季、国内では開幕2戦目の2位が最高。同じ19歳のライバル、横峯の影に隠れることが多かった。「連戦で集中力が上がってこなかった」と自己分析し、焦りはなかったという。出場6戦目は一打に極限まで集中すると「入るイメージ、集中力が高まった」。結果はぶっちぎりの独走。
最近、宮里の心に響いた言葉がある。「ライバルに実力の差を見せつける時があっていい」。何気なく買った大リーガー、イチロー関連の著書で、本人のそんな意味の言葉に引かれた。「勝つときはこんなものかな」。イチローの言葉をイメージさせた3日間だった。(
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