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2005/04/23(土)
J最悪! 柏サポーター暴動、10人以上負傷
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J史上最大級の暴動が起きた。千葉県柏市の日立柏サッカー場で23日に行われたJリーグ柏−名古屋の試合後、両チーム総勢100人近いサポーターが乱闘になった。0−2で敗れた柏のサポーターが、ゴール裏の名古屋サポーター席に乱入、流血の殴り合いが繰り広げられた。負傷者15、16人が出て、男性2人が救急車で柏市内の病院へ運ばれた。柏警察署が事情聴取に訪れるなど、今後の処分も注目される。 暴徒と化した柏サポーターが、大乱闘を引き起こした。事件は試合終了から約10分後に起こった。選手が引き揚げた後も鳴りやまない名古屋サポーターのがい歌や「勝訴」と書かれたボードなどに、まず2、3人の怒りが爆発。相手サポーターが陣取るピッチを隔てた反対側のゴール裏へ、バックスタンドを通過して移動した。最後は高さ約1・8メートルの鉄柵を乗り越えて乱入して乱闘に。その後に約40人が続いた。 スタンドでは殴り合い。名古屋サポーターのチームフラッグは引き裂かれ、ピッチに降り立った一部サポーターはゴールネットまでも破損させた。リーダー格の柏サポーターは拡声器で「やめろ」「警備員は何で止めないんだ」と収束を呼びかけたが、約20分間収まることはなかった。名古屋サポーターの男性1人は頸椎(けいつい)ねんざと顔面打撲で、柏市内の病院に救急車で運ばれた。柏サポーターの男性1人も2度の嘔吐(おうと)の後に、救急車で病院に向かった。 マッチコミッショナーを務めた大野辰巳氏は「試合後の名古屋サポーターの行動を、柏サポーターが挑発と受け取ったのだと思います」と話し、Jリーグにファクスで緊急報告書を提出した。柏の小野寺社長は「主催試合でこのような事態が起こり、深くおわびをしたい。今後はビデオで(主犯格を)特定して、断固たる処置を取りたい。出入り禁止? それもあり得る。スタジアムの安全面も、必要であれば再考する」と話した。この日の警備態勢は通常通り、警備員56人と警察官が若干名。今後はさらなる警戒を強めていく。 過去にも2度、柏サポーターは乱闘騒ぎを起こしている。最初は95年10月、次は98年10月、ともに相手はG大阪だった。03年11月の東京戦では乱闘こそ起こらなかったが、乱入した相手サポーターを追い払うために、乱入したこともあった。大野マッチコミッショナーは「今後は規律委員会にかけられると思う」と、Jリーグに判断を仰ぐと説明した。 それでも柏警察署は、医務室に運ばれた両チームのサポーターから事情聴取。ビデオで検証なども進めており、場合によっては刑事事件に発展する可能性もある。フラッグなどの器物破損として、訴訟となるケースも考えられる。同様の事件を2度と起こさないためにも、今後の柏、Jリーグの対応も注目される。
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