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2005/04/22(金)
ポール牧さん飛び降り自殺、63歳自宅マンションで
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22日午前4時10分ごろ、タレント・ポール牧さん(63)=本名・榛沢一道=が、東京都新宿区の自宅マンションの敷地内で血を流して倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが間もなく死亡した。警視庁新宿署は、現場の状況から飛び降り自殺したとみて調べている。遺書はなかった。
昨年末まで牧さんが所属していた事務所責任者である山田鉄馬氏は、「今年の初めまで仕事をしていて、正直に言って少し心配していました」という。
というのも、「ポールさんは、去年から鬱病(うつびょう)で病院にも通っていて、薬を飲んでいましたから。特に表立った症状があったわけではなくて、傍目には少し元気がないといった感じだったのですが」と続けた。
牧さんは北海道の禅寺に生まれ、10歳で得度した。しかし、昭和33年に仏教と決別して上京し、各種の仕事を転々とした後、牧野周一氏に弟子入りし、芸能界に入った。43年に「ラッキーセブン」を結成し、一躍人気者に。
その後、「ポール・牧劇団」「東京新喜劇」を結成して芸域を広げていった。また、ラッキーセブン時代からの「指パッチン」が大ブレークし、テレビや舞台で活躍していた。平成8年、兄が亡くなったことをきっかけに再出家していた。
平成12年12月には、東京・銀座のホステスの下半身を触ったとして週刊誌に暴露されたが、「ぼくにはヒーリングパワーがある」と話すなど、奇行も伝えられた。
昨年になって還俗(げんぞく)(僧籍を抜ける)していた。
牧さんが代表を務める事務所「マルプロ」の藤家康起社長は22日朝、「きょう未明に(自殺の)連絡が入りました。最近は仕事が立て込んでいたので、事務所に顔を出すことは少なかった」と言葉少なに語った。
親交があった出版プロデューサー、高須基仁さんの話 「会ったのは昨年暮れのうちの会社の忘年会が最後だった。近年は奥さんと別れ、マネジャーと2人で行動していたが、私と一緒に若手を育成するお笑い学校をやろうと張り切っていた。いつも元気な人で、とても自殺するなんて思えなかったが…」
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