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2005/04/15(金)
楽天助っ人補強汲々、足元見られ吹っかけられ
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打線強化のための新外国人大砲を探している楽天だが、球界で「100敗する」といわれたお湿り打線の“アナウンス効果”で、交渉作業が難航している。
「このままでは厳しい。何とかテコ入れしたい」。田尾監督の要望を受けて、新助っ人を探索中の楽天。日本球界経験者やメジャー経験のある3A大砲ら約10人をリストアップ。目下、9日に渡米した楠城編成部長補佐が“実地検分”中で、候補の絞り込み作業に入っているが、実は作業が難航中。何と楽天の「100敗する」といわれた下馬評が理由なのだ。
「今の楽天が負けが込んでいることを相手の代理人が知っていて、足元を見られている」(球界関係者)状態だとか。
リストアップされた候補者のうち、「元ダイエーのバルデスにオファーをかけたが金銭面ですでに決裂。日本球界経験組の場合、ほとんどがマイナーでプレーしているし、本来なら低価格で合意に至るものだが、楽天が補強に困っていることを知っているから、高く吹っかけられている」(同関係者)。
しかも今回、楽天が仲介を頼んでいるのがアラン・ニーロ氏ら日本球界向けといわれる代理人。「彼らを窓口として楽天の現状も伝わるから、候補選手の代理人も高飛車に出てきている」(同)という。
一方で、楽天はメジャー経験がある3Aクラスにも手を伸ばしている。今回の楽天の獲得予算は5000万円前後だが、ここでも苦戦。「視察しているのは年俸とは別にトレードマネーも発生するクラス。ほとんどが総額で1億円を超えてしまう」と米球界関係者。
実は今回の予算額は、「球団が見積もっていた今季総人件費は22億円だが、岩隈の入団で若干オーバーした」(球団関係者)ゆえに弾き出されたなけなしのオカネ。そのため、金銭面でどうしても折り合わない事態に備え、三木谷オーナーのポケットマネーが獲得資金として用意されている。
だが、「またそれが報道されることで、代理人にも伝わってまた吹っかけられる悪循環に陥っている」(米球界関係者)というから気の毒だ。
何はともあれ反攻モードに入りたい楽天。そのためにも早期の補強成功は不可欠だ。
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