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2005/04/10(日)
中国各地で反日行動、広東省では1万人が集結
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中国広東省広州市で10日午前、日本の国連安保理常任理事国入りや歴史教科書検定に反対する約3千人が、日本総領事館があるホテル前の広場に集結し、日本製品ボイコットなどを訴えた。
主催者は理性的行動を呼びかけたが、一部の興奮した群衆がペットボトル、石などをホテル内の日本料理店の窓ガラスに投げつけ、窓が割れるなどの被害が出た。
武装警察官約300人、公安警官約200人が出動し、警備に当たった。同日午後になって、群衆はホテル前を離れ、市内の日系スーパーに向かったという。
一方、同省深セン市でも同日午前、パソコン店が集中する市中心部の広場前に集結した約300人がデモ行進、日系デパート前では約1万人に膨れあがっている。(深センのセンは土ヘンに川)
9日には、西部・四川省成都市の日系スーパー前で抗議行動があり、店側はシャッターを閉め、一時営業を中断した。警察当局が数人を拘束したとされる。10日は、通常通りの営業という。同店前では今月2日にも同様の騒ぎがあった。
■上海で邦人初の負傷者
中国で反日抗議デモが拡大する中、上海市では9日夜、日本人留学生2人が殴られ、軽傷を負っていたことが10日、上海の日本総領事館などの調べで分かった。一連の騒動での邦人の負傷者は初めて。現地の公安当局は傷害事件とみて捜査を進めている模様だ。 同領事館などによると、日本人4人を含む現地の留学生ら十数人が9日夜、上海市内の飲食店に入店。その直後、店内にいた見知らぬ中国人客に数人が呼び止められ、「お前は中国人か、韓国人か」と問われた。1人が「日本人だ」と答えると、その中国人客が持っていたビールのジョッキや灰皿などで、いきなり殴りかかり、日本人2人が頭にけがをした。2人は病院で手当てを受け帰宅した。 地元公安当局は被害申告を受け、関係者から事情を聴いているという。同総領事館もさらに詳しい事実関係を確認中だ。
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