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2005/03/28(月)
<乱気流>エバー航空機で49人けが 成田空港に緊急着陸
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28日午後6時11分ごろ、三宅島(東京都)付近の太平洋上空を飛行中の台北発成田行き台湾のエバー航空2196便(エアバスA330―200型機、乗員16人、乗客251人)が乱気流に巻き込まれた。同機は同6時半に成田空港に緊急着陸。千葉県成田市消防本部によると、天井に頭を打ちつけられるなどして49人(うち乗員9人)がけがをし、市内の病院などに運ばれた。 国土交通省によると、同機は成田空港の南南西約200キロを高度約1万メートルで飛行中。「高度を下げます」という機内アナウンスがあり、「シートベルト着用」のランプがついた直後に乱気流に巻き込まれたらしい。機体が大きく上下に揺れ、乗客の中には体が浮き上がって天井にぶつけられたり、床にたたきつけられた人もいた。天井や壁の一部が壊れ、頭上に収納されていた荷物が散乱し、酸素マスクが下りてきたという。 乱気流に巻き込まれた付近は28日、日本の太平洋岸を進んでいる低気圧の影響で所々で雷雲が発達し、乱気流が発生しやすい状態が続いていた。成田航空地方気象台は午後1時17分、「飛行場気象情報」を発表して航空機に警戒を呼びかけ、午後6時13分には「雷に関する飛行場気象情報」も発表していた。 国交省によると、これらの気象情報は文字情報などで航空機に伝えられる。ただ、機長らが情報を引き出さないと確認できないという。 エバー航空によると、同機は03年に就航したばかり。同社は89年に設立された台湾の航空会社で、日本では成田のほか関西、福岡、新千歳、仙台の各空港に便がある。
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