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2005/03/26(土) 日本奇跡起こせず B組3位に転落
無念、ジーコジャパン!W杯アジア最終予選は25日、テヘランでB組第2戦のイラン―日本を行い、日本は1―2で敗戦。前半25分にFWハシェミアンに先制弾を許し、後半21分にMF福西のゴールで追いついたものの、後半30分に再びハシェミアンに決勝点を叩き込まれた。日本は1勝1敗。イラン、北朝鮮に勝ったバーレーンに抜かれてB組3位に転落した。日本は30日に埼玉スタジアムで必勝態勢でバーレーンを迎え撃つ。

 【日本1―2イラン】2度目の奇跡は起きなかった。1点を取り返すために柳沢、小笠原、大黒と持ち駒を次々と投入した。しかし、3分間のロスタイムは何事もなく過ぎ去り、無情の笛が鳴った。中田は、敗戦を受け入れたかのように険しい表情をつくり、出口に向かって歩き出した。タフな男が珍しく苦しそうに大きく口を開けて息をしていた。ジーコ監督は顔に深いしわを刻み、屈辱のインタビューに臨んだ。その声は聞いたこともないほどに上ずっていた。

 「選手は(雰囲気に)のまれずによくやってくれた。相手が疲れてきた時に、ミスで相手に息を吹き返されてしまった」。同点に追いついた9分後の失点に悔しさをにじませた。W杯ドイツ大会予選8試合目で初の黒星。B組3位に転落した。

 さまざまな圧力が襲い掛かった。12万人のイラン人の野太い声。標高1000メートルの高地テヘランの希薄な空気。そして、イランの激しいプレス。日本のパスワークは寸断され、中田、中村らが反則気味のタックルで何度も地にはわされた。

 そして、今予選で初めて先制ゴールを許した。前半25分、マハダビキアのFKが起点だった。ゴール前で加地と相手選手がもつれて転倒。こぼれたところをハシェミアンに押し込まれた。

 それでも日本は執念で追いついた。後半21分、スローインを受けた中田がゴール前にロビングを上げ、途中出場の柳沢がヘディングで落とし、走り込んだ福西が左足ボレーで鮮やかに叩き込んだ。しかし、その一撃は祝砲とならなかった。

 最終予選のヤマ場を前にジーコ監督が賭けに出た。チームがうまく回っている時にはメンバーを変えない哲学を守ってきたが、2月9日の北朝鮮戦から先発を大幅に入れかえシステムも変えた。象徴的だったのが、昨年3月31日のW杯1次予選シンガポール戦を最後に両足付け根痛の影響で代表から遠ざかっていた中田の先発起用だった。

 中田不在の間に中村を中心にしたDF3人の3―5―2布陣は成熟。アジア杯を制覇し、1次予選も全勝で突破。ジーコ監督は中田の復帰とともにDFを4人横に並べる4―4―2に戻したが、紅白戦は控え組に敗れる散々な内容だった。連係面の不安を露呈し、中田自らも簡単にボールを奪われるなどミスを連発した。ジーコ監督はイラン戦の主将を中田に任せる意向だったが、中田が辞退。王様として君臨していた男も今回ばかりは重圧を感じていた。

 2人の賭けは失敗した。しかし、中田は「負けたけど、前を向いて次の試合に向けて準備をする。それだけ。前半はうちよりイランの方がいいプレーをしたけど、後半は得点を取った15分間はいいプレーをした。特に右サイドからの攻撃が良かった。でも、もう1点取れなかった」と振り返った。

 悪いことばかりではなかった。中田は福西の得点に絡んだだけでなく、前半11分には玉田に絶妙のタイミングでスルーパスを通して決定的なチャンスを演出した。加地を使った攻撃も光った。バーレーン戦に向けて手応えは残った。

 ジーコ監督は「中田の動きはすごく良かった。日本の内容も良くて悲観することはない。2試合終わっただけ。後の試合で全部勝てばいい。競り合いになるかもしれないが、W杯に行けることを確信している。このチームを信じている」と前を見据えた。勝負はこれから。イバラの道を歩いていくだけの態勢は整っている。


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