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2005/03/24(木)
ソフトバンク系金融会社がフジテレビの筆頭株主に
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フジテレビジョンとニッポン放送は24日、ソフトバンク系列の金融会社ソフトバンク・インベストメント(SBI)と提携し、ニッポン放送の保有する13・88%分のフジテレビ株をSBIに貸した結果、SBIがフジテレビの筆頭株主になったと発表した。
貸借期間は2010年4月までの約5年間で、ライブドアがニッポン放送の経営権を握ることがほぼ確実となったため、ニッポン放送の保有するフジテレビ株を“疎開”させることで、ライブドアの間接支配が及ばないようにする狙いがある。
ライブドアは、フジテレビに資本・業務提携を提案しているが、ソフトバンク系のSBIが加わったことで、ライブドアとフジテレビの争いは新たな局面を迎えた。
ニッポン放送はフジテレビ株を22・51%保有していたが、2月25日に大和証券SMBCに8・63%を同様に貸しており、今回SBIに残りの13・88%を貸したことで、ニッポン放送が現時点で保有する株式はゼロになる。SBIは13・88%分の株式を借りたことで、議決権比率では14・67%を握る筆頭株主になる。
SBIがニッポン放送と結んだのは「株式消費貸借」と呼ばれる契約で、ニッポン放送側から返還要求はできない契約となっている。
フジテレビ側は、ニッポン放送を傘下に収めたライブドアが、資本・業務提携を提案する一方で、交渉が決裂した場合は、株式公開買い付け(TOB)を行うことも視野に入れていることに対抗して、友好的な企業に株を持ってもらう「ホワイトナイト(白馬の騎士)」と呼ばれる手法を応用したものとみられる。
また、フジテレビ、ニッポン放送、SBIの3社は計200億円を共同で出資し、ベンチャーキャピタルファンドを設立することで合意した。3社が連携し、ファンドを通じて、映像や音楽、出版、ブロードバンド(高速大容量通信)関連事業の分野で、ベンチャー企業の発掘、育成などを目指すという。フジテレビが持つ放送ノウハウや情報内容などを活用して、有望な取引先や新規投資先を発掘し、手数料収入などの収益を上げることを目指す。
同日夕、東京都内で記者会見したSBIの北尾吉孝・最高経営責任者(CEO)は、フジテレビの筆頭株主になることについて「ホワイトナイトを買って出るつもりはない」と述べた。
一方、ライブドアは「引き続き、ニッポン放送およびフジテレビとの友好的な業務提携に向けて対話を続けていく」とのコメントを発表した。
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