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2005/03/19(土)
小田急電鉄 新型ロマンスカー、出発進行!
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小田急電鉄(本社・東京都新宿区)の新型車両「特急ロマンスカー・VSE」の出発式が19日、小田急新宿駅であった。新宿−箱根湯本駅間を平日5往復、土日祝日は6往復する。ホームにはカメラやビデオを持った約300人のファンらが詰めかけた。 10両固定編成で、358人乗り。幅約4メートルの広いガラス窓を設置し、座席を窓側に5度向けるなど、眺望を楽しめるよう工夫されている。 出発式では、松田利之同社社長(64)が「昭和32(1957)年に箱根への直通ロマンスカーのSE車が走り、歴史を重ねてきました。皆さまの思い出と共に、新しい特急を利用いただき、箱根の旅を楽しんでいただければ幸いです」とあいさつした。 午前9時、テープカットと同時に、新型ロマンスカーが列車の接近を知らせる補助警報のメロディーを鳴らしながら、箱根湯本駅に向かって出発した。
■地下鉄サリン 被害者ら55人、現場沿線を歩き献花
20日で10年を迎える地下鉄サリン事件の被害者らが19日、現場となった地下鉄沿線約4キロを歩いた。「メモリアルウォーキング・ケア」として、東京メトロ日比谷線小伝馬町駅から築地駅まで5駅の沿線を現場に献花しながら歩き、被害者と家族計55人が参加した。 被害者の無料検診を毎年実施しているNPO法人「リカバリー・サポート・センター(RSC)」が、「10年を経て、あの場所に立ってみたいが勇気がない」「被害に遭った駅で献花をしたい」という被害者の声に応えて企画した。心的外傷後ストレス障害(PTSD)から回復する医療的効果も期待され、医師やカウンセラー16人やボランティアが付き添った。 被害者への追悼の思いを込め、黒いネクタイを締めて参加した千葉県流山市の会社員、阿部信行さん(58)。10年前、小伝馬町駅でこぼれていたサリンをまたぎ、倒れていた女性を外へ運び出した後、突然意識を失った。今も頭の中を押さえ付けられるような頭痛が続き、よく眠れないという。「他の被害者と『生きている限りは楽しみたい』などと話した。私には記憶がないが、他の被害者から当日の様子を聞き、事件のすごさを実感した。国には被害者の様子をきちんと追跡調査してほしい」と話した。 RSCの磯貝陽悟事務局長は「同じ被害者に元気をあげたいという人もいる。被害者同士の交流を通じて、勇気を持ってもらえれば」と話した。
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