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2005/02/17(木)
中部国際空港「離陸」 乗り継ぎ便利 テロに最新の備え
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海外二十五都市、国内二十四都市を結ぶ中部国際空港(愛称・セントレア)が十七日午前零時、開港し、成田、関西国際空港に次ぐ新たな国際ネットワーク拠点としての第一歩をしるした。 旅客ターミナルビルでは午前六時から開港式が催され、空港会社の平野幸久社長が「開港」を宣言。国土交通省や航空各社の関係者とともにテープカットで開港を祝った。 着陸一番機は日本航空のサイパンからのチャーター便。曇り空の中、予定より二十分遅れの同六時五十分、中部空港のキャラクターが描かれた機体から旅客が晴れやかな表情で降り立ち、空港スタッフらに迎えられた。七時すぎには、出発一番機の全日本空輸の福岡便が離陸した。 中部空港は愛知県常滑市沖に建設された二十四時間運営の海上空港。民間企業が五割出資する空港会社が建設・運営しており、事業費は六千四百億円と当初計画から千二百億円圧縮することに成功している。 滑走路は三千五百メートル一本。開港時点で、国内線の便数は成田、関空を上回る規模。「名古屋経済」の好調や、アジア圏における航空需要の高まりを追い風に、地方と海外をつなぐ「乗り継ぎ空港」としての使命を担う。また、三月二十五日に開幕する愛知万博(愛・地球博)の玄関口としても期待されている。 ◇ ≪190人態勢で警戒≫ 中部国際空港は、国際線、国内線とも同じターミナルビルに搭乗ゲートがあり、乗り継ぎ客に便利なのが売り物だ。出発する旅客が、空港のカウンターで預ける手荷物をX線検査機にかける必要はない。航空機内まで運ぶベルトコンベヤー上で荷物を検査する「インライン方式」を採用しているためで、手荷物は渡すだけで済む。 テロ警戒の最新設備を備えているのも新空港の特徴だ。中部空港署は名古屋空港署より大幅に増員され、約百九十人態勢。テロやハイジャック事件の際にも空港内の様子を把握できる指揮室が設けられた。
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