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2005/12/03(土) G大阪初制覇! 宮本号泣13年間の思い/J1
宮本が号泣した。西野朗監督(50)も泣いた。史上最大の大混戦の最後にG大阪が笑った。Jリーグ開幕から13年。タイトルに見放されてきたG大阪が、奇跡の逆転劇で悲願の初タイトルをつかんだ。5チームに優勝の可能性があった最終節。アウエー川崎F戦で2度のリードを追いつかれながらも、生え抜きのDF宮本恒靖(28)や得点王FWアラウージョ(28)の2得点など攻撃スタイルを貫いて4−2と勝利。前節首位を譲ったC大阪が土壇場で同点とされ、勝ち点で逆転したG大阪に女神がほほえんだ。
 宮本のホオを大粒の涙がつたった。苦楽をともにした仲間たち、目を真っ赤にした西野監督と抱き合い、また熱いものをぬぐった。苦しみ、悩み、長いシーズンの最後の最後でつかんだ初タイトル。冷静沈着な男が初めてピッチで見せた涙だった。
 「もう、半分は自分たちの手から離れた優勝だったから…。終了間際に自分たちがそういう立場(優勝)にいると知って、その中でホイッスルが鳴った。もう涙しかなかった」
 川崎Fに3−2で勝っていても、まだ残り3分まではC大阪が頂点にいた。5チームが優勝する可能性を残したまま迎えた最終節。3連敗で首位陥落した他力のG大阪は、勝って奇跡を起こすしかなかった。後半11分、右FKから頭で宮本が合わせて勝ち越した。左胸のクラブエンブレムをつかみ、サポーターの元へ駆け出した。再び同点にされても自慢の攻撃スタイルを貫き4−2で勝利。女神が笑った。C大阪が終了間際に同点。劇的な幕切れでつかんだ逆転Vだった。
 夢を見た。決戦前夜、宮本は夢の中で泣いていた。「優勝して泣いていた。泣いている自分をとめる自分もいた。もしかして泣くのかなと思っていたけど、自然に出ましたね」。
 この日をずっと夢見てきた。Jリーグ参加に伴い創設されたG大阪ユースの第1期生。当時は照明施設のないグラウンドで、冬場はただひらすら走るだけの日々だった。ミニバイクのヘッドライトだけを頼りにボールを蹴ったこともある。「止める、蹴る、走るをたたき込まれた。僕のサッカーの原点。それが血となって流れている」。
 宮本が築いたユースからプロへのレールを後輩たちが続いた。稲本(ウェストブロミッチ)新井場(鹿島)が高校生でデビューし、大黒、二川、橋本、家長らが続いた。この日のベンチ入りメンバー16人のうち6人がG大阪ユース出身。下部組織の充実がチーム力を支え、Jリーグの理想像を具現化した。「近い将来はオール日本人、その次は全員ユースで」と佐野泉社長(61)。その夢をかなえるG大阪の象徴が宮本だった。
 8月26日、セリエAトレビゾから獲得の打診があった。悩んだ末、ユース時代監督だった上野山信行育成普及部長(48)に電話した。「少しでも未練があるならやめておけ」。恩師の言葉で心を決めた。「このチームで優勝したい。何かの形を残したい」。決意を胸にチームを引っ張ってきた。
 10月22日大分戦で右ひざじん帯を痛め、ドクターから「6週間は覚悟してくれ」と言わても、気力と優勝への思いで11月5日のナビスコ杯決勝のピッチに立った。だがPK戦負け…。J創設から参加した10クラブで唯一優勝経験がないチームという汚名も「いいチームだけどタイトルないよね、と言われ続けてきた」歴史も覆したかった。
 「ガンバが大きなクラブになるために優勝が必要だった。代表の優勝とは違う、心から求めていたもの」。常勝チームづくりの目標がある。来年は日本代表キャプテンとしてW杯もある。宮本の新たな挑戦がまた始まる。


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