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2005/12/14(水) 耐震偽造 関与を否定、鉄筋指示文書で釈明 総研社長
衆院国土交通委員会は14日午後、耐震データ偽造問題をめぐる証人喚問を、午前中の姉歯秀次元1級建築士に引き続いて行った。経営コンサルタント「総合経営研究所(総研)」の内河健社長は「構造計算が分かる人間は社内にいない」などと関与を否定したが、総研幹部が構造設計を元請けした「平成設計」に、鉄筋の減量を文書で指示していた事実などを突きつけられると、一転して1級建築士が5人いることを認め「文書は知らなかった」と釈明した。「木村建設」の木村盛好社長と篠塚明取締役(元東京支店長)は、姉歯氏への改ざん指示を否定した。
 総研は同委員会の参考人質疑で「黒幕」と名指しされた。内河社長は、開業指導したホテル24棟で姉歯氏の構造計算書の改ざんがあったことを明らかにしたうえで「我々はコンサルタント。構造計算が分かる人間はいない」と無関係であることを強調。雑誌などで自ら鉄筋の減量を推奨していたことを指摘されると「私は技術屋でない。自分で(関係する)数字を計算しただけで、鉄筋を減らせとは言っていない」と反論した。
 ところが、馬淵澄夫委員(民主)が、総研のチーフコンサルタントの四ケ所猛氏が平成設計に対し、鉄筋の減量を指示した文書を示すと、四ケ所氏ら5人の1級建築士がいることを認めたうえで、「素人ばかり」としてきた説明を覆し「早急に調べて、ご回答申し上げる」と調査を約束した。
 四ケ所氏は、偽造発覚のきっかけになった04年3月の学生マンション(東京都港区)設計の打ち合わせに出席。構造計算書の問題点が論じられたが、記者会見などで「技術的なことは分からなかった」と釈明していた。
 またホテル建設計画の組織表(03年5月)で、構造設計に姉歯氏の名前が明記されていたことも判明。内河氏は「組織表は知らなかった。構造設計士を指定したことはない」と釈明に追われた。
 一方、木村建設の篠塚氏は「どの業者にもコストに関して(削減を)お願いしている。法令の範囲内で、という趣旨だった」と説明。姉歯氏が「98年にグランドステージ池上(東京都大田区)が最初」と述べたことについては「知り合ったばかりで、具体的な話はしていない」と否定。さらに「社内や総研の指導で全体のコストダウンの話はあった」としたものの「建築確認されたから安全だと思った」と、改ざん指示疑惑に反論した。
 この日の証人喚問は姉歯氏、木村社長と篠塚氏、内河社長がそれぞれ2時間15分ずつ行われた。

■耐震偽造 証人喚問見た住民は「無責任」「真相隠してる」

「あまりにも無責任だ」「まだ真相を隠している」。衆院国土交通委員会で14日開かれた証人喚問を、耐震データの偽造が発覚したマンション住民は、傍聴席で、またテレビで見守った。
 木村建設の施工で、強度不足のために退去を求められている「グランドステージ東向島」(東京都墨田区)の対策委員会メンバー4人は、交代で傍聴席に入り、メモを取りながら喚問に聴き入った。
 副代表(36)は、木村建設の篠塚明取締役(元東京支店長)が、姉歯秀次・元1級建築士に220万円を振り込ませていたことについて「信じられない話。それを見つけ出せない企業体質に問題がある。最上階の自分の部屋は雨漏りするが、やはりこういう会社が造ったためだ」と語った。
 震度5強程度で崩壊の恐れがある「グランドステージ住吉」(江東区)ではこの日夜、緊急の住民総会を開催。八住庸平・管理組合理事長(42)は証人喚問での姉歯氏の発言に触れ「検査機関の確認が、存在意義もないほどずさんだったと、がく然とした」と話した。
 自営業の男性(43)は「姉歯氏は謝ってはいたが、検査機関に責任転嫁して開き直っている。住民のことなど考えておらず、感覚がまひしている」と憤り、木村建設についても「現場に携わる者としてあまりに無責任。マンションを建てたのがあの2人の会社だと思うと、さらに怒りが込み上げてくる」と語った。
 一方、証人喚問で姉歯氏が「最初に偽造した」ことを明かした「グランドステージ池上」(大田区)の管理組合理事(56)は「姉歯氏らの言うことは全く信用できないが、偽造だったことだけは間違いなくなった。かすかな希望を持っていただけに、やるせない気持ちだ」と怒りを抑え切れない様子。
 建築主のヒューザーが「問題あり」と認めながら、区が一度は「問題なし」と発表。その後も偽造があったか、なかったのかは灰色のままで、住民はほんろうされてきた。理事は「なぜ裏付けも取らずに『問題なし』と発表したのか」と区の対応を批判したが、「強度も分からないので対応も取れず、先が見えない」と途方に暮れていた。


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