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2005/12/13(火)
えっオレ?小田、中日へ FA野口人的補償
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巨人は13日、FAで獲得した野口茂樹投手(31)に代わる補償選手として、小田幸平捕手(28)が中日へ移籍することを発表した。この日、中日から小田を指名するとの通知文書が巨人に届いた。小田は東京・大手町の球団事務所で会見。驚きと無念さをにじませながら、新天地での活躍を誓った。
球団事務所の会見場に姿を現した小田の表情は、ショックに打ちひしがれていた。「8年間お世話になったんで、悲しいのが一番ですね…。悲しいけど頑張ります」突然、チームを去ることになり、ショックを隠しきれなかった。
想定外だった。15日から自主トレを行う豪州ケアンズ行きに備え、この日の午前中、荷物を取りにジャイアンツ球場を訪れた。「荷物整理に行ったら、違う荷物整理になってしまって…」球団事務所で正式に中日からの“指名”を聞かされ、了承した。
97年にドラフト4位で巨人に入団以来、8年間G一筋。「02年の優勝パレードが一番の思い出。そして先輩と後輩に恵まれた。清原さん、元木さん…。後輩では慎之助。どこに行くのも一緒だったんで、寂しいですね」感傷的になりつつも、必死に涙をこらえた。
「中日には谷繁さんという日本を代表する捕手がいる。少しでも盗んで、貢献できたらなと思う」と最後に目標を語った。
◆人的補償 野球協約では、FA宣言した選手と契約した球団は、選手の旧球団に対し、金銭および選手を補償しなければならないと定めてある。支払う金額は、FA選手が最初の権利行使なら旧球団と契約していた前参稼報酬年額(年俸)の80%、2度目以降のFA行使なら40%になる。人的補償は、FA選手を獲得した球団が保有する支配下選手のうち、外国人選手およびプロテクトした28人を除いた選手名簿から1人を旧球団が獲得できる。過去に人的補償を求めたケースは、95年に河野博文が日本ハムから巨人へ移籍した際の川辺忠義、01年に前田幸長が中日から巨人へ移籍した際の平松一宏、同年、加藤伸一が近鉄からオリックスへ移籍した際の田中裕貴の3度。もし、旧球団が人的補償を求めない場合は、80%が120%に、40%が60%になる。
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