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2005/11/26(土) 朝青龍、男泣き!前人未到の“3大記録”達成
横綱朝青龍(25=高砂)が、前人未到の「3冠」を達成した。大関魁皇(33)を寄り切りで下し、史上初の7連覇と年6場所完全制覇の偉業を成し遂げた。さらに年間83勝も最多記録で、土俵上では感情を爆発させ号泣した。優勝は通算15回目で歴代単独5位となった。
 不敵に笑い、かみしめるようにほえ、そして堰(せき)を切ったように号泣した。朝青龍が3つの夢を同時につかんだ。7連覇、年6場所完全制覇、年間83勝−。前人未到の「3冠」達成に、土俵上で感情が爆発した。「自分がどこにいるか分からない、そんな気持ち」。前日琴欧州に敗れた悔しさで絶叫した風呂場でも、1人、長い道のりを振り返って涙にくれた。
 1度も連敗することなく駆け抜けた05年朝青龍イヤーのクライマックスも、福岡のファンは冷たかった。夢に描いてた晴れ舞台で、まさかの魁皇コール。「周りが魁皇、魁皇って騒いで寂しくなったもん」。すねたように口をとがらせた。強すぎるがゆえのアウエー。しかし、これでなえるのではなく、よりいっそう闘志を燃やすのが最強横綱だ。
 「一匹おおかみみたいでさ、オレが絶対勝ってやろうと思った」。制限時間いっぱい。いつもの右手首を口につけて気合を込めるしぐさの瞬間、ニヤリと笑った。自信があった。鋭く踏み込みすぐに右上手を引き、魁皇には生命線の右上手を取らせない。上手投げで崩してから、万全の寄り切り。中腰のまま数秒止まる。勝利を十分にかみしめると、左ひざに乗せた左拳を震わせ「よしっ! 」とほえた。
 ゴールにたどり着くと、重圧から解放された。土俵上で懸賞金の束を前に「ブワワッー」と声を上げて号泣した。分厚いのし袋が涙で見えない。両手で持たないと落としそうで、拝むように受け取った。「(3冠は)全部が大きい。1発で決めた朝青龍に感謝だよ。隠してたけど、プレッシャーは大分感じていたんだ」。1人で抱え込み、それを乗り越えた自分を褒めた。
 ライバル不在だからと陰口をたたく者には、孤高の男の不安と重圧は分かり得ない。「オレは日本人より日本の心を持った日本の横綱なんだよ」。10日目の帰り際、報道陣に背を向けて寂しそうにつぶやいた。今年は土俵外でも、誰よりも責務を果たしてきたという自負が、国籍を超えたこの愚痴に凝縮されていた。
 今月2日の横綱会でのこと。左足が不自由な前佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)が困っているのを見て、そっとかがみ込んで靴を履かせた。「私の肩を抱えて起こしてもくれた。こんなに気遣いができる横綱はほかにいなかった。私は大鵬さんと同意見だ。彼ほど優しく、人情にあふれ、責任感を持った横綱はいない。ほかの日本人は見習わなきゃ」と前佐渡ケ嶽親方。3日に熊本で行われたわんぱく相撲でも、人一倍のサービス精神で観客を沸かせ「郷土力士も来てるのに張り切ろうとしない。オレは角界を盛り上げるためなら何でもやるよ」と力説していた。
 もう、横綱昇進時の精神的な不安定さはみじんもない。土俵内外で立派な功績を残し始めている。歴史的大横綱に成長した朝青龍。有無を言わせぬ3大記録の前に、立ちはだかるものはない。【


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