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2005/11/23(水)
姉歯事務所が関与、4ホテルが営業休止
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千葉県市川市の姉歯建築設計事務所がマンションなどの耐震強度を偽装していた問題で、愛知、三重、静岡県内の計4つのビジネスホテルが23日、営業を休止した。
いずれも偽装が判明したわけではないが、設計に同事務所がかかわっており、安全性確認のためとしている。
休止したのは、名鉄不動産が所有する「名鉄イン刈谷」(愛知県刈谷市、162室)、三重交通グループ会社の三交不動産(津市)の運営する「三交イン静岡」(静岡市、196室)、「三交イン桑名駅前」(三重県桑名市、138室)と、福井市のホテル業者が運営する「アズイン大府」(愛知県大府市、125室)。
このうち、「名鉄イン刈谷」は23日に予約が入っている約80室分については、名鉄系列の別のホテルなどに振り替えた。
名鉄不動産は姉歯事務所が行った構造計算書を再調査するとともに、愛知県にも建築確認申請時の資料を提出。県も確認作業を進めている。同社は「偽装が判明したわけではないが、念のために安全性が確認できるまで休止した」としている。
三交不動産によると、「三交イン静岡」、「三交イン桑名駅前」の予約分を含む同日以降の宿泊客は、静岡が72人、桑名駅前が112人。静岡では静岡市など第三者による再審査が行われており、安全が確認できるまでの間、宿泊客を近隣のホテルに振り替えるなどの措置を取る。桑名駅前については、22日に「問題はない」との報告が出されていることから、予約客が了解すれば無料で宿泊してもらうが、同不動産は念のために、再審査を要請しているという。
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