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2005/11/14(月)
小川vs吉田! 大みそかPRIDE決戦
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大みそかの格闘技イベント「PRIDE 男祭り」(さいたまスーパーアリーナ)で、小川直也(37)=UFO=と吉田秀彦(36)=吉田道場=の柔道元世界王者同士が対戦することが主催のDSEから14日、発表された。リングでの対戦は初。犬猿の仲で有名な2人は東京都内のホテルで会見し、乱闘に備えてSP4人が見守る異例の厳戒態勢の中、視線すら合わせず、決戦を前にさらに亀裂を深めた。 冷戦が激化した。会見の最後に行われたツーショット撮影。関係者が2人を中央に寄せようとしたが、距離が縮まることはなかった。お互いがそっぽをむいたままフラッシュを浴び、小川が「ハイ、終わり」と数秒で撮影を切り上げた。 吉田は「あー、むかつく」と顔をしかめ、足音を立てて降壇した。一方の小川もほおをふくらませながら、反対の出口から引き揚げた。最後まで視線を合わせることはなかった。会見の約17分間、ともに爆発寸前の感情を押し殺していたが、両者に挟まれた高田統括本部長は異常なピリピリムードを「私を境にして右と左、まるで戦場」と表現した。 2人は明大柔道部の先輩後輩。だが、柔道でエリートコースを進んだ2年後輩の吉田に対し、無名校から成り上がった小川が敵対心を持つようになった。プロ転向後も変わらず「この10年会話をした姿を見たことがない」と話す関係者もいる。 小川は会見で「今、プロレス界は、非常に窮地に立たされている。今日も、しにせ団体が半分、身売りしたような話も聞いた。プロレスの熱を取り戻すために(プロレス界)代表で出ます」と決意表明。その後は吉田の印象を問われても「特にない」、「何度も同じこと言わせん…言わせないようにしてください」と明らかにいら立っていた。最後の質問には「帰っていいスか」と言ってマイクを放り投げた。 吉田も小川戦を受けた理由を「ま、仕事なので」と回答。柔道家からプロレスラーに転身した小川には「昔は、もの静かな先輩だったけど、今はプロレス(ハッスル)で“あんなふう”に頑張っていらっしゃる。ちょっと、びっくりしている感じです」と皮肉たっぷりに返した。 この日は有事に備え、大柄な外国人SP4人が配置された。控室もフロアを別にし、入場の際も仕切りを立てて、対面しない状況をつくった。厳戒態勢の中で乱闘はなかったが、いつ起こってもおかしくない状況。大みそか、リングが血に染まる。
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