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2005/11/13(日)
アジア野球 ロッテが初代王座に サムスン降し全勝
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「アジアシリーズ」ロッテが5―3でサムスンを下して優勝し、賞金5000万円を獲得した。MVPにはベニー・アグバヤニ外野手(33)が選ばれた。ロッテは日本シリーズに続いて無敗で大会を制し、プレーオフを含めてポストシーズン9連勝。ロッテは交流戦、パ・リーグプレーオフ、日本シリーズ、アジアシリーズ、2軍もイースタン優勝、ファーム選手権と6冠制覇で今季を締めくくった。 ラストシーンに初代アジア王者という大きな勲章を手にした。バレンタイン監督が今季、3度目の胴上げに向かう。「ホームのファンの前で胴上げされて、最高の気分だ」。リーグ制覇、そして日本一と同じように3回、宙を舞った。 「選手たちはいいプレーを見せ、全国のファンが応援してくれた。全員で勝ち取ったチャンピオンシップだ」。この日も普段着野球に変わりはなかった。 この試合の“マジック”は、今シリーズ絶好調で前日は4番のベニーの6番降格が皮切りだった。奮起したベニーが三回、勝ち越しの左前2点打。四回には故障で途中交代した今江の代役に起用した渡辺正が2ラン。投げては渡辺俊にYFKトリオが守り切った。 ボビーの下、生まれ変わったロッテは今季、交流戦の初代王者に輝き、死闘のプレーオフを制し31年ぶりのリーグ制覇。日本シリーズは4連勝で猛虎を粉砕した。2軍もイースタン・リーグを制し、ファーム日本選手権でも阪神を退け優勝。そして初代アジア王者。6冠を獲得したボビーの次の目標は、世界だった。
世界へ第一歩
「これは世界への第一歩だ!!」。ボビーの視線は故郷・アメリカへ向けられた。「日本とアメリカの王者は戦うべきだ。メジャーとの実力はきっ抗している」。 国の代表ではなく、クラブチーム同士が戦う“リアル・ワールドシリーズ”構想。03年、監督就任の交渉の席で重光オーナー代行と熱く語り合った夢。当時は誰も見向きもしなかった。 重光オーナー代行は「ぜひアメリカと話し合って、数年後には実現できるよう尽力したい」。ボビーの夢物語が現実へ動き始めた瞬間だった。 「私のチャレンジは日本一になることではない。日本の野球が世界に認められるために尽力することだ」。 新生ロッテの照準は世界だ。プロ野球の頂点に立つメジャーリーグ王者との決戦。夢舞台に立つその日まで、ボビー・ロッテは勝ち続ける。
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