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2005/10/08(土)
パキスタンで地震、2千人以上死亡…日本人父子も
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パキスタン北部で8日午前8時50分(日本時間同日午後0時50分)ごろ、マグニチュード(M)7・6の強い地震があり、パキスタン当局などによると、同国カシミール地方、インド北部、アフガニスタンを中心とする広い地域で2000人以上の死亡が確認された。
パキスタン大統領報道官は、上空からの視察を踏まえ、首都北方の広範囲で住宅多数が倒壊したとし、死者が「最終的に数千人に達するだろう」と述べた。
国際協力機構(JICA)などによると、この地震で、JICAパキスタン事務所の楢原覚(さとる)さん(36)と、長男の輝(ひかる)ちゃん(2)が死亡し、楢原さんの妻ひろみさん(34)が左足骨折の重傷を負った。楢原さんは福岡市出身。都市廃棄物対策の専門家で、2003年10月20日から今月19日までの予定でパキスタンの環境保護庁に派遣されていた。
米地質調査所によると、震源は首都イスラマバードの北東約95キロの地点。イスラマバードでは外国人が多く住む高層アパート5棟のうち12階建ての2棟が全壊し、住民多数が生き埋めになった。楢原さん一家は1階に住んでいたという。現場では救出活動が続いている。
カシミール地方のムザファラバードでは、大半の家屋や学校、病院が倒壊し、約1000人が死亡した。
アフガニスタン国境に近い北西辺境州でも約500人が死亡、同州マンセラ地区では、倒壊した学校から250人の女子生徒の遺体が見つかったという。
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