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2005/10/04(火)
<異物混入>やかんの茶にチョーク、12人入院 神戸の中学
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四日午後一時十分ごろ、神戸市中央区楠町の市立楠中学校(加地公男校長、二百八十九人)の二年三組で、昼食に出されたやかんの茶を飲んだ生徒十四人が、相次いでおう吐や下痢、微熱などの症状を訴え、全員が隣接する神戸大医学部付属病院で診察を受けた。いずれも軽症というが、経過を見るため、うち十二人(男子八人、女子四人)が入院した。
やかんや茶を注いだコップには黄色っぽい粉状の異物が残っており、通報を受けた生田署が県警科学捜査研究所で鑑定した結果、チョークの粉と判明した。同署は何者かが意図的に入れたとみて、傷害などの疑いで調べている。
同署や同校によると、昼食時間中の午後零時五十分ごろ、学校が用意した茶を飲んだ男子生徒一人が「変な味がする」と担任の女性教諭(46)に訴えた。担任がコップの底に黄色っぽい粉状の異物がたまっているのを確認。やかんにも同様の異物が沈殿していたため、職員室に持ち帰った。
約二十分後、この男子生徒が腹痛を訴えたのをはじめ、同様の症状が出た生徒が相次ぎ、放課後の午後四時ごろまでに茶を飲んだ十四人全員が同病院で診察を受けた。
同校の説明では、昼食の茶は、管理員室で男性管理員がクラスごとのやかんにティーバッグと湯を入れて用意。当番の生徒が教室に運び、各自が持参したコップに担任が注いで飲んでいたという。やかんが置かれる管理員室の棚は、昼休みが始まる午後零時四十分まで、取り出し口の戸に鍵がかけられている。管理員は「茶を用意した時には異常はなかった」と話しているという。
一方、生徒らを診察した同病院は、コップに残っているのが確認されたチョークの粉について、「成分上、おう吐などの症状は出ないはず」と説明。同署などは、ほかの物質が含まれていないか、茶の成分の詳しい鑑定を進めるとともに、症状を訴えた生徒や教師などから事情を聴く。
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