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2005/10/20(木)
ツービート復活!?北野新作映画披露にきよしと即興
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北野武監督(58)の最新作「TAKESHIS’」(11月5日公開)のジャパンプレミアが20日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われた。今年のベネチア国際映画祭コンペ部門でサプライズ上映された“衝撃の作品”の日本初お披露目。「野グソのような映画になってしまって申し訳ない。豊田商事のようにみんなでだまされよう!」と毒舌メッセージを送った。舞台あいさつではビートきよし(55)と即興の漫才を披露、一夜限りのツービートを“復活”させるなどノリノリだった。
頭をかきながら登場し、かつての相棒・ビートきよしの横に立った北野武監督は、いきなりガニマタでピースサインをして、直後に、もはや伝説となった“コマネチポーズ”。ベネチア国際映画祭でサプライズ上映され衝撃を巻き起こした、「TAKESHIS’」の日本お披露目。超満員1200人に、サプライズとして“生コマネチ”をプレゼントした。
「座頭市でもうかったから好きな映画を撮らせろと言って作った。ベネチアでは『大傑作』と『金返せ!』が半々。6・4で『金返せ!』かな。日本だとこれが8・2になる。(撮影中は)体が調子悪くて、脳にがんができていた。ベネチアで(完成された)映画を見たら、吐き気がした。“野グソ”のような映画を作ってしまった」とまくし立てた。
構想12年を費やした念願の映画。売れっ子芸人、ビートたけしと役者の卵の北野武の二役を演じ、たけしの夢の中に北野が登場して、ハチャメチャなストーリーが展開していく超体感映画。「(金のペーパー詐欺商法で社会問題になった)豊田商事のように、みんなでだまされよう。外で悪口を言わずに、『いい映画』って言ってくれれば、みんなだまされる」と観客に向かって、“詐欺のススメ”を説いた。だが、それも自信の裏返しか、照れ隠しか。ポツリと「自分では傑作だと思っているんだけど…」と本音が口を突いた。
ビートきよしから「1人で何役も。さすが世界の北野監督です」と言われると、「お前、何役もやっていないだろ、一役と一言だけだろ。どこで出たかクイズにしたほうがいい。楽屋で金貸してくれはいうなよ」絶妙の間で返し、一本締めをしようとするきよしに向かって「これから映画が公開なのに、締めてどうするんだ!」とかつての軽快なボケと突っ込みの名人芸を披露。“世界の北野”から漫才師ビートたけしへ一瞬の“早替わり”一夜限りのツービート復活で、観客をサプライズさせていた。
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