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2005/01/25(火)
<井上康生>9日の嘉納杯のけが、実は全治6カ月の重傷
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柔道の00年シドニー五輪男子100キロ級金メダリスト、井上康生(綜合警備保障)が25日、神奈川県平塚市の東海大で会見し、9日の嘉納杯国際大会でのけがは、右大胸筋腱断裂で全治6カ月の重傷だったことを明らかにした。9月の世界選手権(カイロ)に4連覇がかかっていたが、4月の代表選考会に間に合わないため欠場することになった。実戦復帰は来年以降となる可能性が高い。 井上は嘉納杯の決勝でルイバク(ベラルーシ)と対戦し、技をかけようとした際に右胸を負傷。19日に横浜市内の病院で右の上腕骨と腱の縫合手術を受け、22日に退院した。右腕に固定装具をつけた井上は「手術しないと60〜70%しか回復しないと言われ、一番の目標は(08年)北京五輪なので思い切って手術をした」と説明。「嘉納杯に優勝して次につながると思ったし、世界選手権でアテネ五輪の雪辱を少しでも果たしたかったので残念。北京五輪があるので必ず試合に戻りたい」と復帰を誓った。 けがをした状況については「ビデオで見ると釣り手がすっぽ抜けたようだ」と振り返り、100キロ超級転向による負担増の影響ついては「体脂肪や筋肉のつき方も良かったのでそれはない。技をかけたタイミングや手の角度が少しずれていたのかも」と否定した。 井上にとって、02年の右足首軟骨除去以来の手術で、宮崎誠司・全日本チームドクターは「今回のけがは海外のボディービルダーに多いが、柔道選手では例がない」と話した。
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