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2005/01/16(日)
丸山ホールインワン、首位守る…ソニー・オープン
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米男子プロゴルフツアーのソニー・オープンは15日、ワイアラエCC(パー70)で第3ラウンドが行われ、最終組でスタートした丸山茂樹が4番(パー3)でのホールインワンを含む1イーグル、3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68で回り、通算10アンダー、200で単独首位を守った。
1打差の2位にブレット・クイグリー(米)。実力者のビジェイ・シン(フィジー)が丸山と4打差の6位に浮上した。今田竜二は通算イーブンパーで33位。
1打差の首位でスタートした丸山は、1番(パー4)でダブルボギーをたたいたが、4番のホールインワンで取り返すと、徐々に本来の落ち着きを取り戻し、最終18番にバーディーを奪い、再び抜けだした。
◆前向きさ忘れず、起死回生の1打◆
単独トップ、最終組を意識し過ぎて1番でダブルボギーを叩いた丸山は、あっさり首位を陥落した。「昔なら松山千春あたりの悲しげな歌が頭の中に流れてくる場面。今は“上を向いて歩こう”で行ける」。前向きな気持ちで臨んだ4番。1打目がグリーンで3バウンドした後、カップに吸い込まれる起死回生のホールインワンとなった。
苦しい時も前向きになれるようになったのは、首の痛みが肩、手首へと派生する一昨年の故障を経験してからだ。「寝ていても突然激痛が走る」状況で睡眠がとれず、蓄積疲労が新たな故障の誘因となった。悪循環の中「これで選手生活が終わるかもしれない」という恐怖にも襲われた。「いつか取り返すチャンスがきっと来る」と何度も自分に言い聞かせた。
優勝へ向けた最終日、最大の敵は4打差に迫ってきたシンと見られるが、丸山にこの実力者への対抗心はない。「明日も悪天候なら2つか3つスコアを伸ばすことに集中する。それでもシンが僕を上回ったら彼を褒めるしかない」。長かったトンネルの出口が、今は、はっきりと見える。
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