|
2005/01/13(木)
本田美奈子.白血病で緊急入院 早期発見も6か月入院治療
|
|
|
歌手の本田美奈子.(37)が、急性骨髄性白血病のため都内の病院に緊急入院したことが13日、所属事務所から発表された。診断書では約6か月の入院治療が必要とされ、3月からのミュージカル「レ・ミゼラブル」(東京・帝国劇場)など、今年決まっていた舞台の出演を辞退。夏からスタートさせる予定だったコンサートツアーも延期となった。大病は未経験だったが、風邪の症状のため検査を受けたところ、突然のこの診断となった。本田自身も予期せぬ病名にショックを受けているという。
今年デビュー20周年を迎えた本田が、突然の大病に見舞われてしまった。
所属事務所によると、風邪気味の症状があったため「注射を打ってもらうくらいの、軽い気持ちで」都内の病院を訪れたのが12日。その時に併せて行った検査が、急展開をもたらした。急性骨髄性白血病の疑いで、すぐに検査入院。13日になって正式な診断が出て、そのまま入院して治療を開始することになった。診断では早期の発見で、約6か月の入院治療が必要だとしている。
1992年にミュージカル「ミス・サイゴン」の本番中に、舞台装置の台車に右のつま先をひかれて4本を骨折、21針縫う大けがを経験したことはあるが、大病は一度もない。昨年11月にアルバム「時」を発売し、今月8日にも都内でインストアライブを行っており所属事務所も「いつもと変わらない姿」というほど元気だった。
お茶に凝るなど健康には気を使うタイプで、ほとんど前触れがない思わぬ診断結果に、本田自身もショックを隠せない様子だ。所属事務所は「本人は節目の20周年を楽しみに元気に活動中でしたので、何がなんだか分からないまま青天の霹靂(へきれき)で泣きくれております」としている。
入院に伴い、今月19日に埼玉・川越市民会館で行う予定だったコンサートは中止になり、7月から12月までの全国ツアーは延期。3月からはミュージカル「レ・ミゼラブル」の出演も予定していたが、辞退することになった。5月にも昨年出演した舞台「クラウディア」の再演に出演する計画だったが、それもかなわなくなった。「クラウディア」で共演した岸谷五朗(40)からは「頑張ってほしい」とエールを送られたという。
今後は抗がん剤などの化学療法など、病院の治療カリキュラムに従って闘病を続けていく。難病ではあるが、過去にも同じ病気を克服した俳優らもおり「治らない病気ではない。復帰できる日を楽しみに頑張る」と語っているという。
◆本田 美奈子.(ほんだ・みなこ)本名・工藤美奈子。1967年7月31日、東京都葛飾区柴又生まれ。37歳。85年「殺意のバカンス」でデビュー。「Temptation」で同年の日本歌謡大賞最優秀放送音楽新人賞を受賞するなど、数々の音楽賞を受賞。「和製マドンナ」と呼ばれ、ヒット曲に「1986年のマリリン」など。ミュージカルでも活躍し、03年にはクラシックを歌ったアルバムも発売。昨年11月アルバム「時」の発売に合わせ、芸名を「本田美奈子.(ドット)」に改名。
◆急性骨髄性白血病 血液となる幹細胞が、白血球などに分かれていく段階で異常が起き、白血球が無制限に増殖するという血液のがん。細胞分化の段階の早さによって「急性」と「慢性」に分けられ、がん化する細胞のタイプによって「骨髄性」と「リンパ性」に分けられる。症状としては貧血や免疫低下による発熱、吐血や下血など。出血は止まりにくく、風邪に似た症状も出る。
|
|
|
|