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2005/01/10(月)
成人式、一部除き平穏に
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成人の日の10日、各地で記念式典が行われた。ここ数年、「荒れる成人式」が社会問題となったが、今年は、一部を除き、沈静化の方向に。
主催する自治体も、それぞれに対策を講じて再発を防止した。
昨年、酒に酔った新成人が勝手に壇上に上がり、式を妨害して刑事事件となった静岡県伊東市。今年は、市と市教委、高校生らも加わった実行委員会の三者で再発防止策を検討した。
式典の運営スタッフを45人から105人に増強し、飲酒者の入場禁止も決定。混乱時の対応などを定めたマニュアルを作成し、非常事態に備えて保安係も設けた結果、9日の式典に混乱は生じなかった。
昨年の式典後、酒に酔った新成人が救急車や市民会館のガラスを壊し、2人が逮捕される事件があった宮城県古川市では、新成人が「自分たちの成人式だから、自分たちで作りたい」と市に申し入れ、自発的に実行委を組織した。
催しを式典と新成人交流会の2部構成にしたり、同級生たちの「今」を取材したフリーペーパーを作成したりした。9日の式典は騒ぎもなく厳粛に行われた。
一方、10日に行われた東京都八王子市の式典では、市民吹奏楽団の演奏中に新成人の男性数人が壇上に上がり、職員に引きずり下ろされた。市議会議長の祝辞の際には、会場から議長の名前を連呼し、はやし立てる声が上がり、黒須隆一市長が「静かにするように」と一喝した。
京都府宇治市の10日の式典でも、酒に酔った新成人の男性1人が、式典後のアトラクションが行われているステージに3回上がり、市職員に止められる騒ぎがあった。
また、一部を除いて9日に式典が行われた那覇市では、新成人らが出身中学ごとに同じ羽織、はかま姿で通りを練り歩き、泡盛やビールかけをして暴れ、警察官と小競り合いになる場面もあった。
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