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2004/09/07(火)
広島で瞬間風速60・2m 観測史上最大、交通まひ
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台風18号の接近に伴い、広島地方気象台は7日午後2時20分、広島市で最大瞬間風速60・2メートルを観測した。1937年に統計を取り始めて以来、最大の強風。 これまでの記録は91年9月、中国地方で猛威をふるった台風19号の際の58・9メートルで、厳島神社(広島県宮島町)の社殿や農作物などに甚大な被害を与えた13年前の台風の猛威を超える強風を記録した。 広島市内では根元から倒れた街路樹が目立ったほか、信号機や道路標識が倒れたり、停電で信号機が作動しなくなるなどの被害が続出。 公共交通機関は、広島電鉄の路面電車、市中心部と郊外を結ぶアストラムラインや路線バスが運休し、市内の交通機関は一時まひ状態に陥った。
午後8時現在、山陰から北陸までの広い範囲を暴風域に巻き込みながら、石川県輪島市の西北西約170キロの日本海を時速約75キロで北東へ進んでいる。強い勢力を維持したまま北上し、8日朝には北日本に接近する見込み。気象庁は暴風や大雨、高波への警戒を呼びかけている。 同庁によると、中心気圧は955ヘクトパスカルで、最大風速40メートル。中心の南東側310キロ以内と北西側190キロ以内では25メートル以上の暴風、南東側600キロ以内と北西側410キロ以内では15メートル以上の強い風が吹いている。
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