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2004/09/05(日)
勝手に合併したらあかん 大阪東京のファンら1500人デモ
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「バファローズを守ろう」「勝手に合併したらあかん」。プラカードや横断幕を手にしたプロ野球ファンらが5日、近鉄とオリックスの合併反対を訴え、大阪市内約4・5キロをデモ行進した。 地域密着型の市民球団創設を目指し、大阪府内の自営業者らがつくった「大阪の未来を考える会」(遠藤敬代表)が呼び掛け、同会によると最終的に約1300人が参加。 近鉄のユニホームを着たファンらが、パ・リーグ連盟歌などを合唱し大阪の中心街をデモ行進。近鉄の球団事務所が入るビルの前では「あんたたちだけの球団やないで」などと声を上げた。 同会は2日、決起集会を開いて約70万人の署名を近鉄の礒部公一選手会長に渡した。オーナー会議前日の7日に、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんらが代表を務める「野球の未来を創る会」などと合流。12球団の選手会も参加して合併反対の総決起集会を開く。
一方、東京でもプロ野球の球団合併に反対するファンら約200人(主催者発表)が5日、東京都港区の芝公園から千代田区の日比谷公園まで約3キロをデモ行進した。雨の中、「安易な合併反対」「選手とファンを無視するな」などと声を張り上げた。 デモは、ファンらがインターネットを通じて集まり結成した「プロ野球球団合併反対の会」と、アルバイト仲間でつくった「プロ野球の真の改革を目指す会」の2団体が主催した。8月1日に都内で行ったデモに続くもの。参加したファンらは「パ・リーグは俺(おれ)たちの誇り」「心はひとつ、リーグはふたつ」などのプラカードを掲げながら、パ・リーグの連盟歌「白いボールのファンタジー」を大声で合唱し、パ・リーグ6球団の存続を求めた。 「目指す会」代表の東京都大田区、フリーター、宮崎成哲さん(23)は「8日のオーナー会議の前に合併反対の意思表示をしたかった」。「合併反対の会」代表の千葉県市川市、大学院生、鈴木伸治さん(32)は、選手会が検討しているストライキについて「2〜3試合のストなら意味がない。長期のストなら、選手会を支持する」と話した。 横浜市から来た会社員の男性(26)は「ずっと近鉄ファンで、今後も近鉄の試合を見たいだけ。球団オーナーはファンの声を少しでも聞くべきだ」と訴えた。
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