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2004/09/27(月)
近鉄球団、55年の歴史に幕…ファンら球場で惜別
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統合が決まったプロ野球、オリックス・ブルーウェーブと、大阪近鉄バファローズによる今季パ・リーグ最終戦が27日、神戸市のヤフーBBスタジアムで行われた。オリックスへ営業譲渡される近鉄球団は、55年の歴史に幕を下ろした。
一方、阪神大震災で被災した神戸市民に大きな夢を与えてきたオリックスも、来季からは大阪ドームを専用球場とする「オリックス・バファローズ」に生まれ変わる。スタンドを埋めた2万9000人のファンは、「近鉄」「ブルーウェーブ」としての最後を惜しみ、熱い声援を送っていた。
■スト代替試合行わず、来季交流試合は1球団30か36
プロ野球の12球団の代表者などによる実行委員会(議長・豊蔵一セ・リーグ会長)が27日、東京都内のホテルで開かれ、来季はセ、パ両リーグの交流試合を、各カード6試合(ホーム3試合、ビジター3試合)ずつ行うことを決めた。
来季のパ・リーグ球団数にかかわらず実施する。パが6球団に戻った場合、各球団の来季の交流試合は36。5球団の場合、セの球団は30でパの球団は36。
また、新規加入を希望する球団の参加資格を審査する実行委員会の下部組織「審査小委員会」を設置することを決めた。すでに参加申請しているIT関連企業「ライブドア」と、インターネット商取引大手「楽天」の審査を30日から始め、10月末の実行委員会と11月2日のプロ野球オーナー会議で正式決定する。
労組・日本プロ野球選手会のストライキによって中止になった両リーグ計12試合の代替試合を行わないことも決定。セは138試合、パは133試合で打ち切り、チーム順位はその時点で決定、個人記録も公式記録となる。
パは日本ハムの3位、プレーオフ進出が確定。セでは、中日の優勝へのマジックナンバーが「3」となった。
■松中、18年ぶりの3冠王=パ・リーグ全日程終了−プロ野球
プロ野球のパ・リーグは27日、今季公式戦の全日程を終了し、個人タイトルの獲得選手が決まった。 打撃部門では、松中(ダイエー)が打点120、打率3割5分8厘でトップ、本塁打も44本でセギノール(日本ハム)と首位を分け合い、1986年の落合(ロッテ)、バース(阪神)以来18年ぶりとなる三冠王となった。盗塁王は42盗塁の川崎(ダイエー)が初のタイトルを手にした。 投手部門では、開幕12連勝を飾った岩隈(近鉄)が15勝で最多勝と最優秀投手(勝率第1位、8割8分2厘)の2部門を初獲得した。最優秀防御率は2.90で松坂(西武)が2年連続で獲得。最多奪三振は177個の新垣(ダイエー)が初タイトル。最優秀救援は32セーブポイント(SP)で、新人の三瀬(ダイエー)と横山(日本ハム)が分け合った。最優秀中継ぎ投手は建山(日本ハム)。 パ・リーグは10月1日からのプレーオフ第1ステージでレギュラーシーズン2位の西武と同3位の日本ハムが対戦。10月6日からの第2ステージは同1位のダイエーと第1ステージの勝者が対戦し、リーグ優勝を決める。
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