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2004/09/10(金)
プロ野球 スト回避緊迫協議 選手会、新規参入の公募提案
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プロ野球オリックスと近鉄の球団合併をめぐり、労働組合・日本プロ野球選手会(古田敦也選手会長=ヤクルト)と日本プロ野球組織(NPB)は十日午前十一時から、前日に続いて協議・交渉委員会を大阪市内で開いた。「合併凍結」などを求める選手会側は、交渉期限の午後五時までに要求が受け入れられなければ、九月中の土、日曜の全試合(二軍戦を含む)で、プロ野球史上初めてのストライキ決行を予告しており、交渉結果が注目される。 同委員会に先立ち、NPB側は午前九時から、セ、パ両リーグの会長が出席して臨時実行委員会を開催。球団新規参入の障壁とされる加盟料(六十億円)と参加料(三十億円)の見直しによる参入要件の緩和、ドラフト制度の改革など、スト回避に向けた譲歩案を協議した。 しかし、オリックス、近鉄の球団合併は八日のオーナー会議で正式承認されたばかり。経営上の問題もあり、両球団とも凍結の意思はない。その点では、選手会側との妥協点がなく、スト回避を求めるNPB側にとっては厳しい状況。新規参入要件の緩和などで、どこまで譲歩できるかが交渉結果を左右しそうだ。 また、九日に行った労使協議の席で、選手会側はスト回避へ向けた経営者側への提案の一つに、現状の十二球団制を維持するため新規参入企業の公募を要求していることが十日、分かった。 オリックスと近鉄の球団合併を凍結し、一年間議論を尽くすことを求めている選手会にとっては譲歩案となるが、新規参入企業を公募することは、経営権に関する問題のため、九日の会議後に十二球団が持ち帰り、対応を検討。午前九時から行われている臨時実行委員会で各球団から報告を受けて協議し、午前十一時からの選手会との交渉で何らかの回答を出すもよう。 選手会はこの回答を受け、スト権を行使するか否かを判断するとみられる。
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