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2004/08/28(土)
巨人3位転落…桑田5失点KO“終戦”も
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<ヤクルト6−3巨人> 巨人が桑田の「背信投球」で、7月7日以来となる3位に転落した。序盤で2点の先制点をもらいながら、3回途中5失点でKO。打球を左足首に受けるアクシデントもあったが、堀内監督はラミレスに浴びた3ランの配球を「攻め方を間違った」と苦言を呈した。今日29日に高橋由に代わり出場選手登録を抹消され、再び「谷間要員」に逆戻り。桑田にとっても“終戦”となりかねない、痛い1敗だ。 桑田がうつむく。うなだれる。肩を落とす。今季、何度、目の当たりにしただろうか…。同点の3回1死二、三塁、カウント0−2。ラミレスにこん身の137キロを内角に投じる。しかし軽々と左翼席に運ばれてしまった。決して好調ではない主砲に浴びた1発。無残だった。「今日は試合にスムーズに入っていけたと思ったんだけどね…。大事な試合だったのに、申し訳ないです」。広報を通じてコメントを出し、試合中にベンチを後にしていた。 霧雨を浴びながらベンチを出てきた堀内監督は「先発投手が耐えられないからなあ」と言って、そのまま言葉をのみ込んだ。初戦を落として、どうしても負けられない試合。しかし序盤のビハインドが、打線の反発力を失わせてしまった。さらに指揮官は辛らつな言葉をはく。「スピードのない投手が平気で内角に投げた。しかも0−2だろう。捕手も若いのかなあ」。取り返しがつかない1発に首をひねるばかりだ。 開幕後は「谷間要員」として登板→抹消→登板を10日おきに繰り返してきた。難しいなりに調整して、登板日に合わせてきた。けが人などが出たためローテーション入りしたものの、結果が出ない。5失点以上は今季6度目と、ファンでなくとも目を覆いたくなる。わずか3勝、防御率6・47。かつての面影もない。エース上原が五輪から戻った。9月は6連戦が1度だけ。上原、工藤、高橋尚、久保、佐藤宏、林。現段階ではこの6枚が濃厚で、次回登板の保証すらない。 首位中日が負けたが、ゲーム差を縮めるどころか3位に転落した。「3位? 負ければそうなるよ」と堀内監督も、そう答えるのが精いっぱい。栄光ある巨人のエースナンバーを19年間も背負ってきた男が、このまま沈んでしまうのは、あまりにも寂しすぎる。
■田南部が「銅」…男子レスリング13大会連続メダル
アテネ五輪男子レスリングフリースタイルが28日行われ、55キロ級の田南部力(警視庁)は3位決定戦でアミラン・カルダノフ(ギリシャ)に判定勝ちし、銅メダルを獲得した。
男子レスリングは、不参加だった1980年モスクワ大会を除き、1952年のヘルシンキ大会以来、13大会連続でのメダルとなった。
1次リーグ(27日)初戦で昨年の欧州王者ナミク・アブドゥラエフ(アゼルバイジャン)に判定勝ちで好スタートを切ると、第2戦でもインドの選手に判定勝ちし、2連勝で決勝トーナメントへ。
そこでも、韓国の選手にテクニカルフォール勝ちして4強入りしたが、準決勝でスティーブン・アバス(米)に判定で敗れ、決勝進出を逃していた。
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