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2004/08/02(月)
長嶋監督アテネ行き断念、指揮は中畑ヘッドコーチ
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脳梗塞(こうそく)からの回復を目指してリハビリを続けているアテネ五輪野球日本代表の長嶋茂雄監督(68)(読売巨人軍終身名誉監督)が、アテネ五輪でのチーム指揮を断念したことが2日、全日本野球会議・日本代表編成委員会から発表された。
同委員会の会見に同席した監督の長男、一茂さんは「(脳梗塞再発の)リスクを取り除けなかった。ただ、父の野球人生は終わったわけではない。落ち込んだ様子も見せず、リハビリに取り組んでいる」と語った。長嶋監督は五輪参加メンバーとしてすでに最終登録されており、後任監督は置かず、五輪では中畑清ヘッドコーチが指揮を執る。
長嶋監督は現在、言語や右半身の機能回復メニューとともに、多い日は屋内で約5000歩に及ぶ歩行訓練を行っている。7月には、中国・上海の医療施設から3人の医師を招き、はりや気功などによる治療も受けていた。
現在は会話もかなりスムーズになり、つえを使わずに歩けるまでに回復。しかし、主治医の内山真一郎・東京女子医大教授は「再発を薬で抑えている状態。(五輪参加は)長時間の移動や暑さなどの悪条件に加え、精神的な負担も大きい」と復帰に否定的で、7月上旬、医師団も交えて一茂さんら家族と話し合い、数日かけて監督自身が決断した。
一茂さんは「父はまだ先のことを話していないが、私としては、4年後の北京五輪もあると思っている」と将来の現場復帰に望みを託した。
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