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2004/07/09(金)
＜曽我さん一家＞１年９カ月ぶり再会果たす ジャカルタ
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北朝鮮による拉致被害者、曽我ひとみさん（４５）は９日夕（日本時間同日夜）、インドネシアのジャカルタで夫チャールズ・ジェンキンスさん（６４）と長女美花さん（２１）、二女ブリンダさん（１８）と１年９カ月ぶりの再会を果たした。元脱走米兵であるジェンキンスさんの訴追問題が未解決の中、４人は同国で家族一緒の生活を送り、曽我さんが強く希望する日本での一家永住について話し合う。
平壌でジェンキンスさんら３人を乗せた日本政府のチャーター機は午後５時（同午後７時）、ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港に到着した。１０分後、３人がタラップを降りると、下で待っていた曽我さんがジェンキンスさんに抱きついてキスをし、日本語で「ごめん」と言った。次いで美花さんに朝鮮語で「ごめん」と呼びかけ、ブリンダさんは朝鮮語で「お母さん」と言った。娘たちは涙を流し、曽我さんと抱き合った。
４人は、空港からバスで滞在先の市中心部の高級ホテルに移動。ロビーでの歓迎の後、家族で滞在する部屋に入ったジェンキンスさんは、中山恭子内閣官房参与らに向かって「今回の再会を心待ちにしていた。本当にうれしい」と話し、「ありがとう」と握手を求めたという。
ジェンキンスさんらに同行してきた北朝鮮の案内員３人は、空港で曽我さんらとは別の行動となり、同じホテルの別の階に宿泊した。
曽我さんは０２年１０月１５日、「日本のじいちゃんに会いに行く」と言い残して２４年ぶりに北朝鮮から帰国した。今年５月の日朝首脳会談の際、米国への引き渡しを恐れてジェンキンスさんが来日を拒否したため、米国との犯罪人引き渡し条約のないインドネシアでの再会となった。
政府は今後、曽我さんの希望に沿って一家４人の日本永住を目指すが、訴追免除をめぐる米国との調整は難航しており、インドネシア滞在は長期化する可能性がある。
細田博之官房長官は９日の記者会見で「（米政府から）厳しい回答を得ているが、インドネシアで（ジェンキンスさんの）考え方などが分かってくれば、状況も展開する可能性はある」と述べ、米側との調整を進める考えを示した。
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