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2004/07/22(木)
星セントさん死去 「セント・ルイス」で一世風靡
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「田園調布に家が建つ!」などのギャグで、1970年代から漫才師として活躍した星セント(ほし・せんと、本名・村山袈裟夫=むらやま・けさお)さんが22日午後零時28分、右肺がんのため都内の病院で死去した。56歳だった。
セントさんは02年1月に声の不調を訴え、検査で肺がんが見つかった。同年3月に右肺の全摘出手術、同年6月に声帯手術を受け、8月に退院。仕事復帰後も入退院を繰り返し、今年6月30日に再び入院。この日、容態が急変し帰らぬ人となった。最期は家族にみとられ静かに息を引き取ったという。
セントさんは72年に星ルイスさん(53)と漫才コンビ「星セント・ルイス」を結成。「田園調布―」などのギャグで人気が爆発した。その後は俳優としても活動。03年5月に、30年間続いていたルイスさんとのコンビを解消していた。
セントさんの遺体はこの日夕方、都内の自宅に戻った。妻のキミエさん(57)らによると、「最後まで舞台人として生きたい」という本人の希望で、意識が混濁する抗がん剤の治療を中止。延命治療も断り、ベッドの上では仕事の話ばかりしていたという。右肺の全摘出手術の際に、家族には1年以内にがんが再発すると伝えられていた。夜にはルイスさんや筆頭弟子のミスターちんらが弔問に訪れた。
◆ルイスさん号泣
この日、都内で会見した元相方の星ルイスさん(53)は「もう一度、一緒に舞台に立つというオレの夢を壊した」と号泣した。
コンビは解消したが、「芝居ならいいだろうと思っていた」とルイスさん。「お互いボロボロになってからやりたかった」と唇をかんだ。入院中に見舞いに行かなかったのも「闘病中の彼を見たくなかったから」という。ここ2年は連絡を取っておらず「治ったとばかり思っていた」と悔やんだ。「オレがあっちにいったら、目印のあるところで待っていてほしい」と肩を震わせていた。(
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