|
2004/06/04(金)
「頭の中が真っ白に」 清原、センター返しで偉業
|
|
|
1点を先制し、なお1回2死一塁。清原が打席に向かう。外角低めへのボールとなるスライダーを2球見逃した後の3球目。外寄りに甘く入ってきた球を振り抜く。打球はボテボテながらも二遊間を抜けていった。 夢中で一塁へ駆け込んだ。通算2000安打達成。西武時代の後輩であるヤクルトの鈴木と高橋由から花束を受け取ると高々と掲げ、歓声に応えた。「実はセンター前に抜けたことも、一塁ベースを踏んだことも、頭の中が真っ白になってあまり覚えていません」。普段はこわもてでならす男が感極まった。 今季は屈辱のスタートだった。堀内監督は一塁手はペタジーニとの併用を打ち出し、ベンチを温める日々が続いた。4月末の神宮での試合では外野席に陣取ったファンが清原の先発出場を求めるプラカードを数多く並べたこともあった。 そんなファンの声援が力となり、その恩に報いるために2000本目は巨人ファンが陣取る左翼席へ運びたかった。「本当はレフトスタンドへの豪快な本塁打で決めたかった。でも、打撃の基本はセンター返し。その意味では2000本目にして原点に戻ったという感じです」。鳴りやまない拍手に背番号「5」は何度も脱帽して頭を下げた。
清原和博、節目の記録
記録 達成日 対戦相手・投手
初安打 1986年 4月 5日 南海・藤本修二 1000本安打 1993年10月13日 ロッテ・伊良部秀輝 1500本安打 1998年 5月23日 広島・黒田博樹 2000本安打 2004年 6月 4日 ヤクルト・ベバリン
初本塁打 1986年 4月 5日 南海・藤本修二 200号本塁打 1992年 6月26日 オリックス・伊藤敦規 300号本塁打 1996年 4月10日 日本ハム・西崎幸広 400号本塁打 2000年 7月11日 広島・山崎健
|
|
|
|